心不全精査目的の心臓カテーテル検査の左右心室圧波形(別冊No. 1)を別に示す。考えられる疾患はどれか。…

D問題 第2問

心不全精査目的の心臓カテーテル検査の左右心室圧波形(別冊No. 1)を別に示す。考えられる疾患はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第2問の図
正答 (2)
正答は (2)。収縮性心膜炎です。 【図の見どころ】 拡張早期に心室圧が急に落ちてすぐ持ち上がり、その後は高い値で平らに続いています。これが dip and plateau(平方根記号様の波形)です。 さらに、拡張期の左室圧と右室圧の波形がほぼ重なっています (拡張期圧の等圧化)。 硬くなった心膜に心臓が包まれ、拡張の早い時期だけは急に血液が流れ込みますが、すぐに心膜で広がりが止められるため、圧が急に上がって平らになります。左右の心室が同じ硬い袋の中にあるので、拡張期圧が左右でそろいます。臨床では頸静脈の怒張、Kussmaul徴候、心膜ノック音、下腿浮腫、腹水などの右心不全の症状が目立ち、CTで心膜の肥厚や石灰化を認めることがあります。治療は心膜切除術です。
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【ほかの選択肢】 (1) 急性心筋炎 誤り   心筋の炎症で収縮が落ちる病気で、この特徴的な波形はみられません (3) 肥大型心筋症 誤り   左室の拡張障害はありますが、左右の拡張期圧はそろいません (4) 大動脈弁狭窄症 誤り   左室と大動脈の間の収縮期の圧較差が特徴です (5) 大動脈弁閉鎖不全症 誤り   大動脈から逆流して左室の拡張期圧が上がりますが、右室圧とは等しくなりません 【見分け方】 拘束型心筋症も dip and plateau を示しますが、左室の拡張期圧が右室よりやや高く、完全にはそろわないことが多いとされます。

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問2(厚生労働省 公表)出典元ページ

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