骨髄血塗抹May-Giemsa 染色標本(別冊No. 2)を別に示す。この患者にみられる染色体異常はどれか。…

D問題 第10問

骨髄血塗抹May-Giemsa 染色標本(別冊No. 2)を別に示す。この患者にみられる染色体異常はどれか。

医師 2025年(令和7年) 第10問の図
正答 (4)
正答は (4)。t(15;17) です。 【図の見どころ】 大型の異常な細胞が骨髄を埋めています。細胞質には赤紫色の粗いアズール顆粒がぎっしり詰まり、細い針のようなAuer小体もみられます。Auer小体が束になった細胞(faggot細胞)が急性前骨髄球性白血病〈APL〉の特徴です。 APLは t(15;17) によって PML::RARA 融合遺伝子ができる白血病です。異常な前骨髄球が組織因子などを出すため、播種性血管内凝固〈DIC〉を起こしやすく、診断時から出血に注意が必要です。全トランス型レチノイン酸〈ATRA〉で白血病細胞を分化させる治療がよく効くのが大きな特徴です(ATRAによる分化症候群に注意します)。
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【ほかの選択肢】 (1) t(4;14) 誤り 多発性骨髄腫でみられます (2) t(8;21) 誤り 急性骨髄性白血病(成熟を伴うもの)で、RUNX1::RUNX1T1 をつくります (3) t(9;22) 誤り Philadelphia染色体です。慢性骨髄性白血病や一部の急性リンパ性白血病でみられます (5) t(16;16) 誤り inv(16)とともに、異常な好酸球を伴う急性骨髄単球性白血病でみられます

出典:2025年(令和7年) 医師国家試験 問10(厚生労働省 公表)出典元ページ

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