財務情報分析に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

管理会計論 管理会計論 問題10

財務情報分析に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.流動比率は流動負債に対する流動資産の割合を示す財務比率であり,短期の支払能力の程度を表すものであって,安全性の指標ではない。イ.投下資本利益率( ROIC)と総資本事業利益率は,いずれも分母に他人資本である有利子負債が含まれているので,それらの分子の利益には支払利息を控除しない利益概念を用いるのが整合的である。ウ.加重平均資本コスト率は,企業が債権者および株主に対して実際に負担したコストの負担割合を表す指標である。エ.商品を仕入れて販売する企業において,キャッシュ・コンバージョン・サイクルの値が大きくなると,資金調達の必要性が高まる。

正答 (5)
正答は (5)。ROIC と総資本事業利益率は分子に支払利息控除前の利益を使い(イ)、CCC が長いほど資金調達の必要が高まる(エ)からです。 【各記述】 ア 誤り。流動比率(流動資産÷流動負債)は短期の支払能力を表し、代表的な安全性の指標です。 イ 正しい。どちらの比率も分母に有利子負債を含みます。分母の資本提供者に帰属する利益と対応させるため、分子には支払利息を控除する前の利益(税引後営業利益や事業利益)を用いるのが整合的です。 ウ 誤り。加重平均資本コスト率は、債権者と株主が求める収益率(資本コスト)を資本構成で加重平均したもので、将来の期待収益率に基づく指標です。実際に負担したコストの割合を表すものではありません。
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エ 正しい。キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、棚卸資産回転日数+売上債権回転日数−仕入債務回転日数です。値が大きいほど仕入代金の支払から売上代金の回収までの期間が長く、運転資金を調達する必要性が高まります。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 管理会計論 問題10(金融庁 公表)出典元ページ

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