P社は,X 1 年度期末にS社の発行済株式の60 %を取得し,それ以降,S社を連結子会社として連結財務諸表を作成している…
財務会計論 財務会計論 問題20
P社は,X 1 年度期末にS社の発行済株式の60 %を取得し,それ以降,S社を連結子会社として連結財務諸表を作成している。次の〔資料〕に記載した取引に関して,P社のX 6 年度連結財務諸表作成のための連結修正仕訳(開始仕訳は含まない。)により「非支配株主持分」が変動する金額として,正しいものの番号を選びなさい。税効果は考慮しない。計算結果に百万円未満の端数が生じる場合,百万円未満を四捨五入すること。(8点)〔資料〕1.X 1 年度期首に,S社は,P社企業集団の外部から機械装置を取得原価3,000 百万円で購入し,定額法,耐用年数10 年,残存価額ゼロで減価償却することとした。2.X 3 年度期末に,S社は,当該機械装置をP社に3,150 百万円で売却し,固定資産売却益1,050 百万円を計上した。P社は,当該機械装置をS社と同様の方法および頻度で使用することとし,X 4 年度から定額法,耐用年数7 年,残存価額ゼロで減価償却することとした。3.X 6 年度期末に,P社は,経営環境の悪化により,個別財務諸表上において当該機械装置の減損処理を行い,減損後の帳簿価額を300 百万円とした。この価額は,連結財務諸表における減損後の帳簿価額としても適切な価額である。
- (1)減少300 百万円
- (2)減少240 百万円
- (3)減少60 百万円
- (4)増加60 百万円
- (5)増加240 百万円
- (6)増加300 百万円
正答 (6)
正答は (6)。S社(子会社)の売却益の未実現分750百万円が当期の減価償却と減損で実現し、その40%だけ非支配株主持分が増えるからです。
【未実現利益】(単位:百万円)
S社の売却時の帳簿価額:3,000 − 300 × 3 = 2,100、売却益 1,050
P社の減価償却費 450(3,150 ÷ 7)のうち 150(1,050 ÷ 7)が毎期の実現分です。
X6年度期首の未実現利益:1,050 − 150 × 2 = 750
【X6年度の修正】
減価償却費の修正:150 を実現減損の修正:減損前の帳簿価額は、個別で 3,150 − 450 × 3 = 1,800、連結で 2,100 − 300 × 3 = 1,200。どちらも 300 まで下げるので、個別の減損損失 1,500 を 900 に直し、600 を実現させます。
解説の続きをみる続きを閉じる
当期の実現額:150 + 600 = 750(未実現利益は残りません)
【非支配株主持分】
アップストリームなので、実現した利益のうち非支配株主の持分40%を非支配株主持分に加えます。
750 × 40% = 300 の増加
開始仕訳で減らした分が、当期の修正でちょうど戻る形です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅰ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題20(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
「財務会計論」のほかの問題
- 2023年(令和5年)第Ⅱ回 財務会計論 問題9財務諸表に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。
- 2024年(令和6年)第Ⅰ回 財務会計論 問題11「ストック・オプション等に関する会計基準」および同適用指針に関する次の記述のうち,正しい
- 2024年(令和6年)第Ⅱ回 財務会計論 問題14次の〔資料〕に基づき,当社の当期(X5 年4月1 日~X6 年3 月31 日)の従業員A
- 2025年(令和7年)第Ⅱ回 財務会計論 問題21連結財務諸表の作成に係る株式の取得および売却の処理に関する次の記述のうち,正しいものの組
- 2022年(令和4年)第Ⅱ回 財務会計論 問題1会計主体論に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい
- 2023年(令和5年)第Ⅰ回 財務会計論 問題3次の〔資料〕に基づき,X1 年度(X1 年4 月1 日~X2 年3 月31 日)の本支店
スポンサーリンク

