財務諸表監査における違法行為の検討に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題13
財務諸表監査における違法行為の検討に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人が検討対象とする違法行為は,企業,その経営者,監査役等,従業員等又は企業の指示の下で働く委託先業者等のその他の者の故意による法令違反となる行為をいい,過失によるものは含まれない。イ.監査人は,違法行為又はその疑いに関する情報に気付いた場合,当該行為の内容及びそれが発生した状況について理解し,財務諸表に及ぼす影響を評価するために詳細な情報を入手しなければならない。ウ.監査人は,監査の実施過程で気付いた違法行為又はその疑いに関連する事項について,当該違法行為又はその疑いが故意でかつ重要であると判断した場合,法令により禁止されていない限り,当該事項について監査役等と速やかにコミュニケーションを行わなければならない。エ.企業に適用される法令は,それを遵守しない企業に対して罰金,課徴金,訴訟等をもたらし,財務諸表の金額又は開示に直接影響を及ぼすことになるため,監査人は,企業の違法行為を防止する責任を負う。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (4)
正答は (4)。違法行為に気付いたら詳しい情報を入手し(イ)、故意で重要なものは速やかに監査役等に伝えます(ウ)。
監査基準委員会報告書250(財務諸表監査における法令の検討)を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。違法行為は、企業・経営者・監査役等・従業員等、又は企業の指示の下で働く委託先業者等による、故意又は過失による法令違反となる行為をいいます。過失によるものも含まれます。
イ 正しい。違法行為やその疑いに関する情報に気付いた場合、監査人は行為の内容や発生した状況を理解し、財務諸表に及ぼす影響を評価するため、詳細な情報を入手します。
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ウ 正しい。違法行為やその疑いが故意でかつ重要であると判断した場合、法令で禁止されていない限り、監査人は速やかに監査役等とコミュニケーションを行います。
エ 誤り。法令を遵守させ、違法行為を防止する責任は、監査役等の監視の下で経営者にあります。監査人がこれを防止する責任を負うのではありません。また、法令には財務諸表に直接影響するものと、罰金などを通じて間接に影響し得るものがあり、全てが直接影響するわけでもありません。
正しいのはイとウで、(4) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題13(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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