財務諸表監査において監査人が行うコミュニケーションに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選…

監査論 監査論 問題14

財務諸表監査において監査人が行うコミュニケーションに関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,財務諸表監査の過程で識別した内部統制の重要な不備を監査役等に口頭で報告した場合であっても,当該重要な不備を書面又は電磁的記録により報告する責任が免除されるわけではない。イ.監査人は,過年度の財務諸表監査で監査役等及び経営者に報告した,内部統制の重要な不備に関する是正措置が講じられていない場合であっても,当年度の報告の際,過年度の報告で行った説明を繰り返さずに,以前に行った報告に言及するだけでもよい。ウ.監査人は,被監査会社に対する監査業務が日本公認会計士協会の品質管理レビューの対象業務として選定された場合,選定された事実は監査役等に伝達しなければならないが,当該業務における品質管理に関する不備事項については伝達できない。エ.監査人は,監査の過程で虚偽表示を識別しなかった場合,監査人が経営者に要請した経営者確認書の草案について,監査役等とコミュニケーションを行わなくてよい。

正答 (1)
正答は (1)。重要な不備は口頭で伝えても書面での報告が必要で(ア)、未是正の過年度の不備は以前の報告への言及で足ります(イ)。 内部統制の不備の報告(監査基準委員会報告書265)と、監査役等とのコミュニケーション(同260)を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。内部統制の重要な不備は、書面又は電磁的記録で適時に監査役等に報告します。口頭で先に伝えていても、書面等での報告は免除されません。 イ 正しい。過年度に報告した重要な不備がまだ是正されていない場合、当年度の報告では、以前の説明を繰り返さず、過去の報告に言及するだけでもよいとされています。
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ウ 誤り。日本公認会計士協会の品質管理レビューの対象に選ばれた場合、監査人はその事実に加え、レビューの結果(指摘された不備の内容を含む)も監査役等に伝えることができます。不備事項を伝達できないのではありません。 エ 誤り。監査人が経営者に要請している経営者確認書の草案は、虚偽表示を識別したかどうかにかかわらず、監査役等とのコミュニケーションの対象です。 正しいのはアとイで、(1) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題14(金融庁 公表)出典元ページ

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