62歳、男性。身長170 cm、体重80 kg(標準体重63.6 kg)、管理職(軽労作)。糖尿病腎症と診断された。血圧…
午後の部 第133問
62歳、男性。身長170 cm、体重80 kg(標準体重63.6 kg)、管理職(軽労作)。糖尿病腎症と診断された。血圧145/91 mmHg、推算糸球体濾過量(eGFR)70 mL/分/1.73 m²、血清カリウム値4.5 mEq/L。微量アルブミン尿がみられる。この患者の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)エネルギー摂取量は、40 kcal/kg標準体重/日とする。
- (2)たんぱく質摂取量は、1.2 g/kg標準体重/日とする。
- (3)炭水化物の摂取エネルギー比率は、70%Eとする。
- (4)カリウム摂取量は、1,500 mg/日以下とする。
- (5)水分摂取量は、前日の尿量と同量とする。
正答 (2)
正答は (2)。正しいのはこれです。
この患者は、微量アルブミン尿がみられ、eGFRが70 mL/分/1.73 m²(30以上)なので、糖尿病腎症の第2期(早期腎症期)にあたります。第2期では、たんぱく質を過剰に摂らないことが基本で、1.0〜1.2 g/kg標準体重/日程度が目安とされます。
【計算】
たんぱく質 63.6 kg×1.2 g≒76 g(約305 kcal)
エネルギー 63.6 kg×25〜30 kcal(軽労作)≒1,590〜1,910 kcal
たんぱく質のエネルギー比率 305÷1,590〜1,910≒16〜19%(20%E以下に収まる)
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】
(1) エネルギー40 kcal/kg標準体重は、重い労作の目安。軽労作は25〜30 kcal/kg標準体重で、約1,590〜1,910 kcal 誤り
(3) 炭水化物の摂取エネルギー比率は50〜60%Eが目安。70%Eは多すぎる 誤り
(4) 血清カリウム値4.5 mEq/Lは基準範囲内。第2期ではカリウムの制限は必要ない 誤り
(5) 前日の尿量に合わせた水分制限は、透析療法期(第5期)などで行うもの。第2期では必要ない 誤り
【この患者で注意すること】
BMI 80÷1.70²≒27.7で肥満があるので、エネルギーを適正にして減量を目指す
血圧145/91 mmHgと高めなので、食塩は6 g/日未満にする
※糖尿病性腎症生活指導基準(2014年)では、第1期・第2期のたんぱく質は「20%エネルギー以下」と示されています。
出典:第32回 管理栄養士国家試験 問133(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午後の部」のほかの問題
- 2014年(平成26年) 第141問神経性食欲不振症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 2015年(平成27年) 第120問大学新入生を対象とした飲酒に関する教育の学習形態である。ピア・エデュケーションとして正し
- 2015年(平成27年) 第185問大量調理施設衛生管理マニュアル(平成25年10月改正)に基づいた加熱調理食品の衛生管理で
- 2016年(平成28年) 第164問病院における入院時食事療養(Ⅰ)に関する記述である。正しいのはどれか。 2つ選べ。
- 2026年(令和8年) 第161問社員の大半が利用している事業所給食において、サイクルメニューを導入する利点に関する記述で
- 2012年(平成24年) 第167問社会調査法における他計調査と比較した自計調査の特徴に関する記述である。正しいのはどれか。
スポンサーリンク

