民法上の組合に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。…

午前の部(民法) 午前の部 第19問

民法上の組合に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。ア 組合の業務の決定は、業務執行者があるときであっても、組合員の過半数をもってする。イ 組合員は、他の組合員が組合契約に基づく債務の履行をしないことを理由として、組合契約を解除することができない。ウ 組合員の債権者は、組合財産についてその権利を行使することができない。エ 脱退した組合員は、その脱退前に生じた組合の債務について、従前の責任の範囲内でこれを弁済する責任を負う。オ 組合の成立後に加入した組合員は、その加入前に生じた組合の債務を弁済する責任を負う。

正答 (2)
正答は (2)。誤っているのはアとオです。 【ア】誤り 組合の業務は、原則として組合員の過半数で決定し、各組合員が執行します(民法第670条第1項)。しかし、組合契約の定めにより業務の決定と執行を業務執行者に委任したときは、業務執行者が業務を決定・執行し、業務執行者が数人あるときは業務執行者の過半数で決定します(同条第2項・第3項)。業務執行者があるときに「組合員の過半数」で決定するとする記述は誤りです。なお、総組合員の同意によって決定することは妨げられません(同条第4項)。 【イ】正しい 民法第667条の2第2項は、組合員は、他の組合員が組合契約に基づく債務の履行をしないことを理由として、組合契約を解除することができないと定めています。組合契約は団体を作る契約なので、一人の不履行で全体を解消させるのは適当でないからです。不履行の組合員を除名する(第680条)などの方法によります。
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【ウ】正しい 民法第677条は、組合員の債権者は、組合財産についてその権利を行使することができないと定めています。組合財産は組合員の個人財産から切り離されているからです。 【エ】正しい 民法第680条の2第1項前段は、脱退した組合員は、その脱退前に生じた組合の債務について、従前の責任の範囲内でこれを弁済する責任を負うと定めています。 【オ】誤り 民法第677条の2第2項は、組合の成立後に加入した組合員は、その加入前に生じた組合の債務については、これを弁済する責任を負わないと定めています。加入前の債務は、加入した組合員の個人財産の引当てにはなりません(組合財産からは弁済されます)。 【整理】 組合員の債務の責任(2020年4月施行の改正で明文化) 加入した組合員:加入前の債務は個人として責任を負わない(第677条の2第2項) 脱退した組合員:脱退前の債務は従前の責任の範囲内で負う(第680条の2第1項) 誤っているのはアとオですから、正答は (2) です。

出典:2024年(令和6年度) 司法書士試験 午前の部 第19問(法務省 公表)出典元ページ

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