18 歳の女子。2 歳ころから右内斜視があり自宅近くの医療機関で眼鏡を処方され装用したが、5 歳ころから放置していた。最…

午前 第67問

18 歳の女子。2 歳ころから右内斜視があり自宅近くの医療機関で眼鏡を処方され装用したが、5 歳ころから放置していた。最近、見た目が気になるようになり、手術を希望して来院した。視力は右(1.2×+1.00D)、左(1.2×+0.75D)。交代プリズム遮閉試験は遠近ともに30ΔET、大型弱視鏡では他覚的斜視角+15°、同時視(-)0°付近で交差感があり他覚的斜視角≠自覚的斜視角であった。Bagolini 線条検査の結果(別冊No. 6)を別に示す。術後に懸念される症状はどれか。

視能訓練士 2023年(令和5年) 第67問の図
正答 (3)
正答は (3)。術後に懸念される症状は背理性複視です。 症例の所見を順に読みます。 2歳ころからの右内斜視で、視力は両眼とも矯正 1.2 で弱視はない 交代プリズム遮閉試験では遠近とも 30ΔET(角度で約 17°)、大型弱視鏡の他覚的斜視角も+15° 同時視では 0° 付近で像が重なる交差感があり、自覚的斜視角(0°付近)と他覚的斜視角(+15°)が違う → 網膜異常対応(調和性) Bagolini 線条検査(プリズム中和時)の図は、右眼の線(左上から右下へ)と左眼の線(右上から左下へ)が X の形に見え、光が2つに分かれています。右眼の光が左に、左眼の光が右に見えるので、像が交差して見える交差性の複視です。内斜視の眼位をプリズムで打ち消すと、手術でまっすぐにした状態に近くなります。このとき網膜異常対応のため、内斜視なのに外斜視のような交差性の複視が出ます。これが背理性複視で、手術で眼位を治したときに起こるおそれがあります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【ほかの選択肢】 (1) 斜位近視  間欠性外斜視で、調節性輻湊を使って正位を保つときに起こる 誤り (2) 視力障害  両眼とも矯正視力 1.2 で、手術で視力が下がる理由はない 誤り (4) 輻湊不全  内斜視の術後に心配する症状ではない 誤り (5) 抑制  抑制は眼位がずれたままのときの適応で、術後に新たに心配する症状ではない 誤り

出典:2023年(令和5年) 視能訓練士国家試験 問67(厚生労働省 公表)出典元ページ

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「午前」のほかの問題

  1. 2024年(令和6年) 第68問38 歳の女性。眼瞼腫脹を主訴に来院し、甲状腺眼症と診断された。正面視と下方視の写真(別
  2. 2025年(令和7年) 第17問+3.00 D の遠視で+2.00 D のコンタクトレンズを装用したとき、近点は眼前40
  3. 2025年(令和7年) 第41問先天色覚異常の原因で正しいのはどれか。2 つ選べ。
  4. 2025年(令和7年) 第65問片眼性の弱視治療で正しいのはどれか。
  5. 2024年(令和6年) 第14問円形開口を通過した光線によって、開口部から遠く離れた観察平面上に同心円状の明暗のパターン
  6. 2024年(令和6年) 第39問医師の具体的指示が必要な視能訓練士の業務はどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク