一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
医薬品の適正使用と安全対策 第106問
一般用医薬品の添付文書における使用上の注意の記載に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 大黄甘草湯は、徐脈又は頻脈を引き起こし、心臓病の症状を悪化させるおそれがあるため、「心臓病の診断を受けた人」は「服用しないこと」とされている。b ステロイド性抗炎症成分が配合された外用痔疾用薬(坐薬及び注入軟膏)は、副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」とされている。c セトラキサート塩酸塩が配合された内服薬は、出血傾向を増悪させるおそれがあるため、「血液凝固異常の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。d スクラルファートが配合された胃腸鎮痛鎮痙薬は、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「透析療法を受けている人」は「服用しないこと」とされている。
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(b,c)
- (4)(b,d)
- (5)(c,d)
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)(d)の2つです。
【(a)が誤り ―― 大黄甘草湯は「瀉下薬」です】
大黄甘草湯はダイオウとカンゾウからなる処方で、便秘に用いられます。心臓病の診断を受けた人は服用しないこととされているのは、芍薬甘草湯です。理由は、うっ血性心不全や心室頻拍の副作用が現れることがあるためです。
【大黄甘草湯についての注意】
5から6日間服用しても症状の改善がみられない場合 ……
服用を中止して専門家に相談
授乳中の人 …… ダイオウの成分が乳汁中に移行し、乳児に下痢を起こすおそれ
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妊婦 …… 腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれ
激しい腹痛、悪心・嘔吐のある人 …… 服用しない
【(b)正しい ―― ステロイドと副腎皮質の機能低下】
ステロイド性抗炎症成分が配合された外用痔疾用薬(坐薬および注入軟膏)は、副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」とされています。坐薬や注入軟膏は、直腸粘膜から吸収されて全身的な影響を生じやすいためです。
【(c)が誤り ―― セトラキサートは「血栓」です】
セトラキサート塩酸塩が配合された内服薬は、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人は「相談すること」とされています。トラネキサム酸には凝固した血液を溶解されにくくする働きがあるためです。出血傾向を増悪させるのは、セミアルカリプロティナーゼやブロメラインといったタンパク質分解酵素、およびアスピリン等の話です。方向が正反対ですので、確実に区別してください。
【(d)正しい ―― スクラルファートと透析】
スクラルファートが配合された胃腸鎮痛鎮痙薬は、長期間服用した場合に、アルミニウム脳症およびアルミニウム骨症を発症したとの報告があるため、「透析療法を受けている人」は「服用しないこと」とされています。
【アルミニウムを含む主な成分】
スクラルファート
アルジオキサ
合成ヒドロタルサイト
水酸化アルミニウムゲル、乾燥水酸化アルミニウムゲル
ケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム
これらは、透析療法を受けている人は「服用しないこと」、透析療法を受けていない人でも長期連用を避ける、腎臓病の診断を受けた人は「相談すること」と三段階で押さえておいてください。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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