鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第68問

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)とその成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a ジフェニドール塩酸塩の副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがある。b 吐きけの防止に働くことを期待して、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸アミド等のビタミン成分が補助的に配合されている場合がある。c アミノ安息香酸エチルは、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用がある。d メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く持続時間が短い。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)と(b)です。 【(a)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩の副作用】 ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分で、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示します。 副作用としては、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常な眩しさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがあります。排尿困難、散瞳、口渇という顔ぶれから分かるとおり、抗コリン作用による副作用が中心です。そのため、排尿困難のある人、緑内障のある人では、症状を悪化させるおそれがあります。
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【(b)正しい ―― ビタミン成分の配合目的】 吐きけの防止に働くことを期待して、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、ニコチン酸アミド、リボフラビン(ビタミンB2)等のビタミン成分が補助的に配合されている場合があります。 主役ではなく補助である、という点が押さえどころです。 【(c)が誤り ―― アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分】 アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分で、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげます。 設問にある「延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える」のは、抗ヒスタミン成分や抗コリン成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)の作用です。 アミノ安息香酸エチルについては、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要があります。この年齢制限も頻出です。 【(d)が誤り ―― メクリジンは遅くて長い】 メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いのが特徴です。設問は両方とも逆になっています。 乗物酔い防止薬では、長時間の移動に備えて持続時間の長い成分が重宝されます。遅く効いて長く続く、と覚えてください。 【乗物酔い防止薬の成分の整理】 抗めまい成分    ジフェニドール塩酸塩 抗ヒスタミン成分  ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩、プロメタジン 抗コリン成分    スコポラミン臭化水素酸塩水和物 局所麻酔成分    アミノ安息香酸エチル 鎮静成分      ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素 キサンチン系    カフェイン、ジプロフィリン

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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