鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第69問

鎮咳去痰薬に含まれている成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a メチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる。b ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがある。c セチルピリジニウム塩化物は、口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合される場合がある。d クレマスチンフマル酸塩は、気道粘膜からの粘液分泌を促進する作用を示す。

正答 (3)
正答は (3)。誤っているのは(d)だけです。 【(a)正しい ―― メチルシステイン塩酸塩】 メチルシステイン塩酸塩は、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させます。 同じ働きをする成分に、エチルシステイン塩酸塩、カルボシステインがあります。カルボシステインには、さらに粘液成分の含量比を調整して痰の切れをよくする作用もあります。 去痰成分の働き方を整理しておきましょう。 気道の分泌を促す  グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム
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粘性タンパク質を溶解・低分子化する エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン 複数の作用をもつ  ブロムヘキシン塩酸塩(分泌促進、溶解低分子化、線毛運動促進) 【(b)正しい ―― コデイン類と便秘】 ジヒドロコデインリン酸塩は、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがあります。 麻薬性鎮咳成分(コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩)の重要な注意をまとめます。 長期連用や大量摂取によって多幸感が現れることがあり、薬物依存につながるおそれがある 胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れる 12歳未満の小児には使用禁忌(呼吸抑制の発生リスクが高まるため) 母乳に移行し、乳児にモルヒネ中毒が生じたとの報告がある 妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行する 濫用等のおそれのある医薬品に指定されている 【(c)正しい ―― セチルピリジニウム塩化物】 セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分で、口腔咽喉薬の効果を兼ねたトローチ剤やドロップ剤に配合される場合があります。 口腔内および咽頭部において局所的に作用する成分で、細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えたりすることを目的としています。 【(d)が誤り ―― クレマスチンは抗ヒスタミン成分】 クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。「気道粘膜からの粘液分泌を促進する」という記述は、去痰成分のものです。 鎮咳去痰薬に抗ヒスタミン成分が配合されるのは、咳や喘息、気道の炎症がアレルギーに起因することがあり、鎮咳成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助けるためです。 ただし、手引きは、「気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰が出にくくなることがあるため、痰の切れを良くしたい場合は併用に注意する必要がある」としています。 抗ヒスタミン成分には抗コリン作用もあり、気道の分泌を抑えてしまうためです。 【成分と配合目的の対応】 鎮咳成分    咳を抑える(コデイン類、ノスカピン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、チペピジンヒベンズ酸塩) 気管支拡張成分 メチルエフェドリン塩酸塩、トリメトキノール塩酸塩水和物、メトキシフェナミン塩酸塩、ジプロフィリン、マオウ 去痰成分    痰を出しやすくする(グアイフェネシン、カルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩等) 抗炎症成分   気道の炎症を和らげる(トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム) 抗ヒスタミン成分 アレルギーに起因する咳や喘息、気道の炎症を和らげる(クロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩) 殺菌消毒成分  セチルピリジニウム塩化物(トローチ剤、ドロップ剤)

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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