漢方処方製剤及び生薬製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第97問
漢方処方製剤及び生薬製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 漢方処方製剤は、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要であり、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。b 一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在300処方程度である。c 生薬製剤は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。d 生薬製剤は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した配合を選択するという考え方に基づき、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品である。
- (1)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (1)
正答は (1)。d が誤りです。
【(a)正しい ―― 証に基づいて用いる】
漢方処方製剤は、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要であり、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を、既成の処方の中から選択して用いられます。
一般用医薬品の効能効果に「体力中等度以下で」「体力充実して」といった表現が付いているのは、この「証」を一般の生活者にも分かるように言い換えたものです。
漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて、処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものであり、個々の生薬成分をばらばらに理解するのではなく、処方単位で捉えるのが基本です。
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【(b)正しい ―― 現在300処方程度】
一般用に用いることができる漢方処方は、現在300処方程度です。
ここは数字の入れ替えが定番で、「3000処方程度」としてくる出題が他のブロックでありました。3つの数字ではなく300、と押さえてください。
【(c)正しい ―― 長期間の服用】
症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあります。
ただし、すべてが長期服用を前提とするわけではありません。漢方処方製剤の中には、比較的即効性があり、短期間の服用で効果が得られるとされるもの(芍薬甘草湯など)もあります。
【(d)が誤り ―― 生薬製剤は「証」に基づかない】
生薬製剤は、生薬成分を組み合わせて配合された医薬品ですが、漢方処方製剤のように、使用する人の体質や症状その他の状態に適した配合を選択するという考え方に基づくものではありません。
生薬製剤は、個々の生薬成分の薬理作用を主に期待して用いられるものです。ここが漢方処方製剤との決定的な違いで、この一点を問うためにこの設問が作られています。
漢方処方製剤 処方全体が一つの有効成分、「証」に基づいて選ぶ
生薬製剤 個々の生薬成分の薬理作用を期待、「証」の考え方ではない
【あわせて押さえること】
一般の生活者においては、「漢方薬はすべからく作用が穏やかで、副作用が少ない」という誤った認識がなされていることがあり、副作用を看過する要因となりやすいとされています。実際には、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用が起こることもあります。
また、生薬成分の中には、食品(ハーブ等)として流通しているものもあるため、販売する際には、食品としてその生薬成分を摂取していると思われる人に対して、適正使用が促されることが重要です。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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