胃に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第81問

胃に作用する薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ゲンチアナは、苦味による健胃作用を期待して用いられる。b オウレン、リュウタン等の生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できないおそれがある。c 制酸成分を主体とする胃腸薬を炭酸飲料で服用することは適当でない。d 制酸成分は、中和反応によって胃酸の働きを強めることを目的としている。

正答 (3)
正答は (3)。d が誤りです。 【(a)正しい ―― ゲンチアナは苦味健胃】 ゲンチアナは、リンドウ科のゲンチアナの根及び根茎を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられます。 健胃薬に配合される生薬成分は、味や香りで分類しておくと整理しやすくなります。 苦味  オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ユウタン 香り  ケイヒ、コウボク、ショウキョウ、チョウジ、チンピ、ソウジュツ、ビャクジュツ 【(b)正しい ―― オブラートで包むと効果が期待できない】
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オウレン、リュウタン等の生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できないおそれがあります。 苦味や芳香によって反射的な唾液や胃液の分泌促進を期待しているのですから、味や香りを隠してしまっては目的が果たせません。なぜ効かなくなるのかという理屈まで押さえておけば、忘れません。 【(c)正しい ―― 炭酸飲料での服用は不適当】 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品(炭酸飲料等)と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料での服用は適当ではありません。 わざわざ酸を足しながら中和剤を飲む、という形になってしまうからです。 【(d)が誤り ―― 弱めるのが目的】 制酸成分は、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的としています。「強める」のでは制酸の意味がありません。 制酸成分には、炭酸水素ナトリウム(重曹)や、アルミニウムを含む成分(乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミニウム等)、マグネシウムを含む成分(ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム等)、カルシウムを含む成分(沈降炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム等)、あるいはアルミニウムとマグネシウムの両方を含む成分(合成ヒドロタルサイト等)があります。 これらについては、腎臓病の診断を受けた人では、体内に貯留しやすくなるため注意が必要です。特にアルミニウムを含む成分は、長期連用によりアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあります。また、炭酸水素ナトリウムは、ナトリウムを含むため、高血圧や心臓病、腎臓病の診断を受けた人で注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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