次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。…

医薬品の適正使用と安全対策 第111問

次の表は、ある制酸薬に含まれている成分の一覧である。3包(3.84g)中銅クロロフィリンカリウム 120 mg無水リン酸水素カルシウム 1,020 mg沈降炭酸カルシウム 1,020 mg水酸化マグネシウム 960 mgロートエキス 30 mg次のうち、この制酸薬の添付文書の「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載されている基礎疾患等はどれか。

正答 (2)
正答は (2)。心臓病です。 成分一覧から、それぞれの成分に固有の注意を思い出して照らし合わせる形式です。この処方にはロートエキスが配合されている点が決め手になります。 【ロートエキスと心臓病】 ロートエキスは抗コリン成分です。抗コリン成分は、副交感神経の働きを抑えるため、心臓に対しては心拍数を増やす方向(頻脈)に働きます。 そのため、心臓病の診断を受けた人では、心臓に負担をかけ、症状を悪化させるおそれがあり、「相談すること」の項に記載されます。 抗コリン成分を含む医薬品で、「次の診断を受けた人」として記載される基礎疾患は次のとおりです。
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心臓病   心拍数を増やし、心臓に負担をかける 緑内障   眼圧を上昇させ、緑内障を悪化させる また、「次の症状がある人」として排尿困難も記載されます。 【他の配合成分の注意】 この処方の他の成分についても、注意を確認しておきましょう。 沈降炭酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム カルシウムを含む制酸成分。腎臓病の診断を受けた人は相談(排泄が遅れて体内に貯留しやすくなる) 水酸化マグネシウム マグネシウムを含む制酸成分。同じく腎臓病の診断を受けた人は相談。瀉下作用を示すことがある 銅クロロフィリンカリウム 胃粘膜の炎症を和らげ、荒れた胃粘膜の修復を促す組織修復成分 したがって、この処方では腎臓病も「次の診断を受けた人」に記載されますが、選択肢にはありません。 【他の選択肢と関係する成分】 (1)全身性エリテマトーデス イブプロフェン(無菌性髄膜炎の発症リスクが高いため)。混合性結合組織病も同様 (3)貧血  ピペラジンリン酸塩等(回虫、蟯虫の駆除に用いる駆虫薬) (4)糖尿病 アドレナリン作動成分(プソイドエフェドリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、マオウ等)。肝臓でグリコーゲンを分解して血糖値を上昇させる作用があるため (5)肝臓病 アセトアミノフェン、小柴胡湯、ピペラジンリン酸塩、ウルソデオキシコール酸等 【成分表形式の設問の解き方】 まず、成分名から分類を特定する(制酸成分か、抗コリン成分か、など) 次に、その分類に固有の注意を思い出す 選択肢と照らし合わせる この処方の場合、カルシウムとマグネシウム(腎臓病)、ロートエキス(心臓病、緑内障、排尿困難、授乳)の2系統に注目すれば、迷わず答えにたどり着けます。 なお、ロートエキスについては、授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けることという「してはいけないこと」の記載もあります。乳児に頻脈を起こすおそれ、母乳が出にくくなるためです。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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