次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「次の症状がある人」として「…

医薬品の適正使用と安全対策 第115問

次の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「次の症状がある人」として「前立腺肥大による排尿困難」と記載されているものはどれか。

正答 (2)
正答は (2)。プソイドエフェドリン塩酸塩です。 【なぜプソイドエフェドリン塩酸塩か】 プソイドエフェドリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分の中でも特別な扱いを受けています。 交感神経系を興奮させる作用が他の成分に比べて強い そのため、前立腺肥大による排尿困難、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は、いずれも「してはいけないこと」に記載される 他のアドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩、マオウ等)では、これらは「相談すること」にとどまります。プソイドエフェドリン塩酸塩だけが禁忌である、という点を確実に押さえてください。
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前立腺肥大による排尿困難について禁忌とされる理由は、交感神経系を興奮させると、膀胱の排尿筋が弛緩し、膀胱括約筋が収縮して、尿の貯留をもたらすためです。もともと尿が出にくい人では、尿閉を引き起こすおそれがあります。 第2章で学んだ交感神経が活発なときは排尿筋が弛緩するという知識が、そのままここにつながります。 【他の選択肢について】 (1)カフェイン  カフェインを主薬とする眠気防止薬は、胃潰瘍の診断を受けた人、胃酸過多の症状がある人が「してはいけないこと」に記載される。排尿困難の記載はない (3)インドメタシン 外用の非ステロイド性抗炎症成分。「してはいけないこと」に患部が化膿している人、11歳未満の小児(含有量によっては15歳未満)などが記載される (4)芍薬甘草湯  心臓病の診断を受けた人は「してはいけないこと」。うっ血性心不全、心室頻拍の副作用が報告されているため (5)水酸化アルミニウムゲル 透析療法を受けている人は「してはいけないこと」(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症のおそれ)。腎臓病の診断を受けた人は「相談すること」 芍薬甘草湯については、心臓病について「してはいけないこと」に記載される数少ない漢方処方ですので、特に注意してください。 【「前立腺肥大による排尿困難」に関する記載】 「してはいけないこと」の「次の症状がある人」 プソイドエフェドリン塩酸塩 「相談すること」の「次の症状がある人」    排尿困難として、抗コリン成分、抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分、ロートエキス、スコポラミン臭化水素酸塩水和物等 同じ症状でも、成分によって「してはいけないこと」か「相談すること」かが分かれるという構造です。この区別が問われます。 【プソイドエフェドリン塩酸塩のその他の注意】 モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人は「相談すること」(モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用によって、血圧を上昇させるおそれ) 濫用等のおそれのある医薬品(プソイドエフェドリン)に指定されている 濫用等のおそれのある医薬品の6成分(エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ブロモバレリル尿素、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン)にも含まれる、という点もあわせて覚えておいてください。 ※令和8年4月一部改訂の手引きでは「指定濫用防止医薬品」に改められ、指定成分はジフェンヒドラミン、デキストロメトルファンを加えた8つ(いずれも外用剤を除く)になっています。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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