医薬品の薬理作用及び副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

医薬品に共通する特性と基本的な知識 第26問

医薬品の薬理作用及び副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 一般用医薬品は、通常その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先され、副作用の兆候が現れたときには基本的に使用を中止することとされており、必要に応じて医師、薬剤師などに相談がなされるべきである。b 眠気や口渇等の比較的よく見られる症状は、副作用としては扱わない。c 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともある。d 通常、医薬品の有効成分は、複数の薬理作用を併せ持たない。

正答 (1)
正答は (1)。a と c が正しい記述です。 【(a)正しい ―― 副作用の兆候が出たら中止が基本】 一般用医薬品は、通常その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先されます。副作用の兆候が現れたときには基本的に使用を中止し、必要に応じて医師や薬剤師に相談することとされています。 医療用医薬品であれば、治療上やむを得ず副作用を我慢しながら使い続ける場面もあります。しかし一般用医薬品は軽度な不調の手当てが目的ですから、副作用を押してまで続ける理由がありません。目的の軽さと引き換えに、中止の判断は早く、という考え方です。
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【(b)が誤り ―― 眠気や口渇も副作用】 眠気や口渇のような比較的よく見られる症状も、副作用です。副作用の定義は「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」(世界保健機関の定義)であり、頻度が高いことや軽いことは副作用でなくなる理由になりません。 むしろ、眠気や口渇は運転操作や日常生活に影響しますので、販売時に伝えるべき情報です。「よくあることだから副作用ではない」という言い方が出てきたら誤りです。 【(c)正しい ―― 自覚症状がない副作用もある】 副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりではありません。血液や内臓機能への影響のように、明確な自覚症状として現れないこともあります。 だからこそ、医薬品を使用する人が異常を感じなくても、継続して使用する場合には医療機関を受診するよう促すことが重要になります。一般用医薬品の添付文書に「長期連用しないこと」「5〜6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止して医師に相談すること」といった記載があるのは、この性質への備えです。 【(d)が誤り ―― 複数の薬理作用を併せ持つのが普通】 医薬品の有効成分は、通常複数の薬理作用を併せ持ちます。だからこそ、目的とする作用以外の反応が副作用として現れるわけです。 抗ヒスタミン成分が鼻汁を抑えると同時に眠気をもたらすのも、抗コリン成分が胃腸の痙攣を鎮めると同時に口渇や排尿困難を起こすのも、同じ成分が複数の作用を持つからです。ここを「併せ持たない」としてしまうと、副作用がなぜ起こるのかの説明がつかなくなります。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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