眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)の有効成分として配合されるカフェイン(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等を含む)に…

主な医薬品とその作用 第65問

眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)の有効成分として配合されるカフェイン(無水カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等を含む)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a カフェインには、作用は弱いながら反復摂取により依存を形成するという性質がある。b 服用されたカフェインは、吸収されて循環血液中に移行するが、血液-胎盤関門を通過できないため、妊婦が服用してもカフェインは胎児には到達せず、胎児の発達に影響を及ぼさないことが知られている。c カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果がある。d カフェインには胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがある。

正答 (4)
正答は (4)。誤っているのは(b)だけです。 【(a)正しい ―― 依存を形成する】 カフェインには、作用は弱いながら、反復摂取により依存を形成するという性質があります。 「作用は弱いながら」という前置きが付いている点に注意してください。依存性が「ない」わけではありません。 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中力を高めたいとき等に居眠りを防止する目的で使用されるもので、本来、人間の生理機能を変えるものではありません。疲労を解消したり、睡眠が不要になるというものではない点も重要です。 【(b)が誤り ―― 胎盤関門を通過する】
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カフェインは、血液-胎盤関門を通過します。したがって、胎児にも到達し、胎児の発達に影響を及ぼす可能性があるとされています。 設問は「通過できない」「到達せず」「影響を及ぼさない」と三重に誤っています。 また、カフェインは、乳汁中にも移行します。母乳を与える女性が大量のカフェインを摂取したり、連用したりした場合には、乳児の体内にカフェインが蓄積して、頻脈、不眠等を引き起こす可能性があります。 胎盤も通る、母乳にも出る。両方覚えておいてください。 【(c)正しい ―― 脳の軽い興奮】 カフェインは、脳に軽い興奮状態を引き起こし、一時的に眠気や倦怠感を抑える効果があります。 【(d)正しい ―― 胃液分泌亢進】 カフェインには胃液分泌亢進作用があり、副作用として胃腸障害(食欲不振、悪心・嘔吐)が現れることがあります。 このため、胃酸過多の人や、胃潰瘍のある人は、使用を避ける必要があります。 【カフェインの作用のまとめ】 中枢神経系を興奮させる → 眠気や倦怠感を一時的に抑える 胃液分泌亢進作用    → 胃腸障害(胃酸過多、胃潰瘍のある人は避ける) 心筋を興奮させる作用  → 動悸(心臓病のある人は使用を避ける) 腎臓におけるナトリウムイオン(同時に水分)の再吸収抑制 → 尿量の増加(利尿作用) 副作用が作用機序から導けるようになっていますので、機序と結びつけて覚えてください。 【摂取量の上限】 カフェインの1回摂取量はカフェインとして200ミリグラム、1日摂取量はカフェインとして500ミリグラムが上限とされています。 1回200ミリグラム、1日500ミリグラム この2つの数字は頻出です。 眠気防止薬におけるカフェインの1回摂取量、1日摂取量の上限として問われますので、確実に覚えてください。 【使用に関する注意】 小児用の眠気防止薬はありません。成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、15歳未満の小児に使用されないよう注意が必要です。 かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い防止薬、滋養強壮保健薬等にもカフェインが含まれていることがあり、それらとの併用には注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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