眠気を促す薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第66問

眠気を促す薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 酸棗仁湯は、胃腸が弱い人、下痢又は下痢傾向のある人には、不向きとされる。b 15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。c 生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、長期連用することは差し支えない。d 基本的に、不眠に対して一般用医薬品で対処することが可能なのは、特段の基礎疾患がない人における、ストレス、疲労、時差ぼけ等の睡眠リズムの乱れが原因の一時的な不眠や寝つきが悪い場合である。

正答 (4)
正答は (4)。c が誤りです。 【(a)正しい ―― 酸棗仁湯は胃腸が弱い人に不向き】 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされます。 そして、胃腸が弱い人、下痢又は下痢傾向のある人には不向きとされています。ここを「下痢傾向のある人にも向いている」と書き換えてくる出題が他のブロックでもありました。逆にされやすい箇所です。 なお、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、漫然と服用を継続せず、医療機関を受診するなどの対応が必要です。
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【(b)正しい ―― 15歳未満には使わない】 15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などの副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避けます。 小児では、血液脳関門が未発達であるため中枢への影響が出やすい、という問53の内容とつながっています。子供に眠気を促す薬を与えると、かえって興奮してしまうことがあるわけです。 また、妊娠中にしばしば生じる不眠は、ホルモンのバランスや体形の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではありません。 【(c)が誤り ―― 生薬のみでも長期連用は避ける】 生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、長期連用は避けるべきです。 「生薬だから安全」「自然のものだから副作用がない」という思い込みは、この試験が繰り返し否定しているところです。生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、鎮静作用を目的とするものである以上、長期連用は避けるべきであり、医薬品の販売等に従事する専門家においては、使用者に対してそうした説明がなされることが重要とされています。 【(d)正しい ―― 一般用医薬品で対処できる範囲】 一般用医薬品で対処できるのは、特段の基礎疾患がない人における、ストレス、疲労、時差ぼけ等の睡眠リズムの乱れが原因の一時的な不眠や寝つきが悪い場合です。 逆に言えば、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人は対象になりません。こうした人には受診を勧めてください。また、目が覚めたあとも、注意力の低下やめまい、倦怠感を起こすことがある点にも注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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