口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第73問

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に含まれている成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として、ベンゼトニウム塩化物が用いられる。b 咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、グリセリンが配合されている場合がある。c 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合がある。d ラタニアが口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(c)です。 【(a)正しい ―― ベンゼトニウム塩化物は殺菌消毒成分】 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物等が用いられます。 これらは陽性界面活性成分で、細菌や真菌類には効果がありますが、結核菌やウイルスには効果がありません。この守備範囲の限界は、消毒薬の分野とも共通する論点です。 【(b)が誤り ―― それは抗ヒスタミン成分の説明】 咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として配合されるのは、クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分です。
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グリセリンは、喉の粘膜を刺激から保護する目的で配合されます。荒れた粘膜を覆って守る、という役割です。 なお、抗ヒスタミン成分が配合されていても、咽頭における局所的な作用を目的としているのであって、内服薬と同様な全身的な影響を生じることがある点には注意が必要です。 【(c)正しい ―― アズレンスルホン酸ナトリウム】 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合があります。 抗炎症成分としてはほかに、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸があります。アズレンは組織修復、という点が特徴です。 【(d)が誤り ―― ヨウ素につながるのはポビドンヨード等】 結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があるのは、ヨウ素系殺菌消毒成分(ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素)です。 ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられます。同じ収斂の働きをする生薬にミルラがあります。 ヨウ素については、甲状腺疾患の診断を受けた人では、治療に影響を及ぼすおそれがあること、妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は血液-胎盤関門を通過して胎児に移行すること、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましいことなどが押さえどころです。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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