以下の配合成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと…
医薬品の適正使用と安全対策 第43問
以下の配合成分のうち、一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されるものとして、誤っているものを一つ選びなさい。
- (1)ジフェンヒドラミン塩酸塩
- (2)イブプロフェン
- (3)スコポラミン臭化水素酸塩水和物
- (4)ロートエキス
- (5)ピレンゼピン塩酸塩水和物
正答 (2)
正答は (2)。イブプロフェンが誤りです。
【なぜイブプロフェンは当てはまらないのか】
イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症成分です。解熱鎮痛の作用を示しますが、眠気や目のかすみを生じる成分ではありません。したがって「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」は記載されません。
イブプロフェンの主な注意
胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病に
かかったことのある人は相談すること(再発のおそれ)。
15歳未満の小児には
一般用医薬品として使用してはならない。
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出産予定日12週以内の妊婦は使用しないこと。
全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病のある人では
無菌性髄膜炎を生じやすい。
アスピリン喘息を起こしたことがある人は
使用しないこと。
【他の選択肢がすべて該当する理由】
(1)ジフェンヒドラミン塩酸塩 …… 抗ヒスタミン成分。
ヒスタミンは脳の覚醒を維持する働きにも関わるため、その働きが抑えられて眠気が生じます。
このほか、授乳中の人は服用しないか授乳を避けること
(乳児に昏睡を生じるおそれ)、15歳未満の小児では神経過敏や興奮が現れやすいといった注意もあります。
(3)スコポラミン臭化水素酸塩水和物 …… 抗コリン成分。
眠気のほか、散瞳による異常なまぶしさを生じます。
(4)ロートエキス ……
ナス科のハシリドコロ等の根茎及び根を基原とする
生薬由来の抗コリン成分です。
眠気および目のかすみ、異常なまぶしさを生じます。
母乳に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあり、授乳中の人への注意もあります。
(5)ピレンゼピン塩酸塩水和物 ……
胃液分泌を抑える成分で、抗コリン作用を示します。
目のかすみ、異常なまぶしさを生じることがあるため、運転操作を避ける必要があります。
眠気ではなく「見えにくくなる」ことが理由である点が特徴的です。
【「運転をしないこと」とされる成分を、理由で3つに束ねる】
眠気を生じるもの
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、メキタジン等)、鎮静成分(ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素)、鎮咳成分(コデイン、ジヒドロコデイン)、メトカルバモール(筋弛緩成分)、抗コリン成分。
目のかすみ、異常なまぶしさを生じるもの
抗コリン成分(スコポラミン、ロートエキス、ベラドンナ総アルカロイド、ピレンゼピン、オキシフェンサイクリミン等)。
その他
ジフェニドール塩酸塩(抗めまい成分。
散瞳による異常なまぶしさ)。
逆に、アドレナリン作動成分は興奮側なので該当しません(プソイドエフェドリン等)。
解熱鎮痛成分も、原則として該当しません。
この向きの違いで判断できるようにしておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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