骨格系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第70問

骨格系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 骨には、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する運動機能がある。b 骨の関節面は弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。c 骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質は骨の強靱さを保つ。d 骨吸収と骨形成は、成長が停止した後は行われなくなる。

正答 (4)
正答は (4)。d が誤りです。 【(a)正しい ―― 骨の運動機能】 骨には、骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する運動機能があります。 骨の機能は五つあります。まとめて押さえてください。 身体各部の支持機能   頭部や内臓を支える 臓器保護機能      骨格内に臓器を収め、保護する 運動機能        骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に               転換する 造血機能        骨髄で産生される造血幹細胞から               赤血球、白血球、血小板が分化する
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貯蔵機能        カルシウムやリン等の無機質を蓄える 【(b)正しい ―― 関節軟骨】 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしています。 関節の構造についても補っておきます。骨と骨が関節を形成して相連なり、また、骨、軟骨、腱、靱帯によって連結されて骨格が形作られています。腱は骨格筋を骨に結び付けている組織で、靱帯は骨と骨をつないでいます。 腱は、結合組織のみでできているため、伸縮性はほとんどありません。ここも出題されます。 【(c)正しい ―― 無機質は硬さ、有機質は強靱さ】 骨組織を構成する無機質は骨に硬さを与え、有機質は骨の強靱さを保ちます。設問のとおりです。 中身も押さえておいてください。 無機質  主に、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム等 有機質  タンパク質および多糖体(骨質とも呼ばれる) 無機質だけでは硬いが脆く、有機質だけではしなやかだが支えられません。両方あってはじめて骨として働くという点が理屈の芯です。 【(d)誤り ―― 骨の新陳代謝は生涯続く】 ここが引っかけどころです。骨吸収と骨形成は、成長が停止した後も一生続きます。「成長が停止した後は行われなくなる」という記述は誤りです。 骨は体内に吸収されて骨組織を減少させる骨吸収と、カルシウム等を沈着させて骨組織を形成する骨形成が互いに密接な連絡を保ちながら進行します。これを骨の新陳代謝といいます。 成長が停止した後も一生を通じて骨の新陳代謝は行われ、骨の破壊(骨吸収)と修復(骨形成)が互いに密接な連絡を保ちながら繰り返されることによって、骨の新陳代謝が行われます。 ここが押さえどころです。骨が生涯にわたって作り替えられているからこそ、カルシウムの摂取が大人になっても必要であり、また骨吸収が骨形成を上回れば骨粗鬆症になるという話につながります。「骨は成長期にだけ作られる石のようなもの」という思い込みを、この設問は突いてきます。 【あわせて押さえること ―― 骨の構造と骨格筋】 骨は主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄、  骨の接合部にある関節軟骨の四組織からなる 骨格筋  横紋筋。随意筋(自分の意識どおりに動かせる)。        体性神経系(運動神経)で支配される。        疲労しやすく、長時間の動作は難しい 平滑筋  横紋はない。不随意筋。自律神経系で支配される。        消化管壁、血管壁、膀胱等に分布 心筋   横紋筋だが不随意筋。自律神経系で支配される。        心筋は不随意筋だが、筋線維に横紋があるという        例外に注意

出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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