一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

医薬品の適正使用と安全対策 第108問

一般用医薬品の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じるおそれがあるので、特に開封後の散剤については、冷蔵庫で保管されるのが望ましい。b 医薬品を別の容器に移し替えると、誤用の原因になったり、適切な品質を保持できなくなったりすることがあるため、旅行等で携行する場合であっても別の容器への移し替えは適当ではない。c エアゾール製品の容器には、高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)に基づく注意事項の記載が義務付けられており、添付文書においても「保管及び取扱い上の注意」として記載されている。d 点眼薬は、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」とされている。

正答 (4)
正答は (4)。組み合わせは a 誤、b 正、c 正、d 正 です。 【(a)が誤り ―― 散剤は冷蔵庫に入れない】 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じるおそれがある、というところまでは正しい内容です。 誤っているのは後半で、錠剤、カプセル剤、散剤等では、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当です。 冷えたものを暖かい部屋に出すと表面に結露が生じます。同じことが薬にも起こり、湿気を吸って品質が損なわれる、というわけです。
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一方で、シロップ剤などは変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内に保管されるのが望ましいとされています。剤形によって扱いが変わりますので、対比して覚えてください。 錠剤、カプセル剤、散剤 …… 冷蔵庫内での保管は不適当 シロップ剤 …… 開封後は冷蔵庫内での保管が望ましい 【(b)正しい ―― 別の容器に移し替えない】 医薬品を別の容器に移し替えると、誤用の原因になったり、適切な品質を保持できなくなったりすることがあるため、旅行等で携行する場合であっても別の容器への移し替えは適当ではありません。記述のとおりです。 「旅行のときだけなら」という例外は認められていない、という点が要点です。中身が何の医薬品か分からなくなること、移し替えた容器が湿気や汚れを持ち込むこと、いずれも実際に起こりうる問題です。 【(c)正しい ―― エアゾール製品と高圧ガス保安法】 エアゾール製品の容器には、高圧ガス保安法に基づく注意事項の記載が義務付けられており、添付文書においても「保管及び取扱い上の注意」として記載されています。記述のとおりです。 容器にも、添付文書にも、両方に記載されるという点が要点です。「添付文書には記載されない」という書き方であれば誤りになります。 医薬品医療機器等法以外の法律に基づく表示として、次のものを押さえておきましょう。 高圧ガス保安法 …… エアゾール製品。「高温に注意」、使用ガス名等 消防法 …… 危険物に該当する製品(消毒用アルコール等)。「火気厳禁」等 資源の有効な利用の促進に関する法律 …… 容器包装の識別表示(識別マーク) 消防法に基づく注意事項についても、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」として記載されています。あわせて覚えてください。 【(d)正しい ―― 点眼薬は共用しない】 点眼薬は、複数の使用者間で使い回されると、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」とされています。記述のとおりです。 家族間であっても共用は避けます。「家族なら共用してよい」という書き方の選択肢は誤りです。 点眼薬については、容器の先端が眼瞼(まぶた)や睫毛(まつげ)に触れないようにすることも重要です。触れると薬液が汚染されるためです。 【小児の手の届かないところに保管する】 最後に、保管の基本を確認しておきましょう。 小児の手の届かないところに保管する …… 乳幼児は好奇心が強く、何でも口に入れてしまうため、誤飲事故を防ぐ 直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい場所に保管する 他の容器に入れ替えない 他の人と共用しない(点眼薬など) 小児の手の届かないところについては、「小児が容易に手に取れる場所(病人の枕元など)や、まだ手が届かないだろうと思われる場所に置かれていた場合に、誤飲事故が多く報告されている」という点も、あわせて押さえておきましょう。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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