第1欄の記述は、小柴胡湯による間質性肺炎の副作用に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。なお…
医薬品の適正使用と安全対策 第115問
第1欄の記述は、小柴胡湯による間質性肺炎の副作用に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。なお、( )内にはどちらも同じ字句が入る。第1欄小柴胡湯による間質性肺炎については、1991年4月以降、使用上の注意に記載されていたが、その後、小柴胡湯と( )の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、( )との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。
- (1)モノアミン酸化酵素阻害剤
- (2)グリチルリチン酸二カリウム
- (3)インターフェロン製剤
- (4)ブロモバレリル尿素
- (5)ウルソデオキシコール酸
正答 (3)
正答は (3)。インターフェロン製剤が入ります。
【小柴胡湯と間質性肺炎の経緯】
この論点は、年号とあわせて流れで覚えるのが確実です。
1991年4月 …… 小柴胡湯による間質性肺炎について、使用上の注意に記載された
1994年1月 …… 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた
1996年3月 …… 慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して間質性肺炎が発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例があったことから、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された
解説の続きをみる続きを閉じる
現在も、インターフェロン製剤で治療を受けている人では、間質性肺炎の副作用が現れるおそれが高まるため、小柴胡湯の使用を避ける必要があるとされています。添付文書では「相談すること」の「次の医薬品を使用(服用)している人」に記載されます。
なお、インターフェロン製剤は、ウイルス性肝炎(B型・C型)の治療に用いられる医療用医薬品です。小柴胡湯も肝機能の改善を目的として用いられることがあったため、併用される場面が生じた、という背景があります。
【他の選択肢について】
いずれも第3章・第5章で登場する用語ですが、小柴胡湯とは関係がありません。
モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等) …… プソイドエフェドリン塩酸塩との併用で、その作用が増強されるおそれがある
グリチルリチン酸二カリウム …… 抗炎症成分。偽アルドステロン症に注意
ブロモバレリル尿素 …… 鎮静成分。依存性がある。濫用等のおそれのある医薬品に指定されている
ウルソデオキシコール酸 …… 利胆成分。肝臓病の診断を受けた人は相談
【間質性肺炎について】
あわせて、間質性肺炎そのものも確認しておきましょう。
間質 …… 肺胞と毛細血管を取り囲んで支持している組織
症状 …… 息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱
発症時期 …… 一般に、医薬品の使用開始から1〜2週間程度
見分けにくさ …… かぜや気管支炎の症状と区別が難しい
悪化すると …… 肺線維症に移行することがある
かぜと区別しにくいという点が、この副作用の怖いところです。かぜ薬を飲んでいるのに症状が良くならない場合、実はかぜ薬による間質性肺炎かもしれない、という可能性を考える必要があります。
実際、2003年5月までに、一般用かぜ薬の使用によると疑われる間質性肺炎の発生事例が計26例報告され、厚生労働省は同年6月、一般用かぜ薬全般につき使用上の注意の改訂を指示しています。あわせて押さえておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛知県の見解ではありません。内容について、愛知県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「医薬品の適正使用と安全対策」のほかの問題
- 令和7年度 第115問医薬品の安全対策に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせは
- 令和5年度 第101問一般用医薬品の適正使用情報に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第107問一般用医薬品の添付文書の使用上の注意及びその理由に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- 令和5年度 第113問企業からの副作用等の報告制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第119問一般用医薬品の安全対策に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第105問一般用医薬品の添付文書の使用上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか
スポンサーリンク

