浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第34問

浣腸薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性が高まり、効果が強くなるため、連用しないこととされている。b ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。c ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられる。d グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があり、そうした症状は体力の充実している人で特に現れやすく、体力の衰えている高齢者では現れにくい。

正答 (2)
正答は (2)。組み合わせは a 誤、b 誤、c 正、d 誤 です。 【(a)が誤り ―― 感受性は「低下」して効果は「弱く」なる】 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性が低下して、効果が弱くなるため、連用しないこととされています。問題文は「感受性が高まり、効果が強くなる」としており、二重に逆です。 連用によって効かなくなり、さらに量を増やす、という悪循環に陥りやすいのが浣腸薬です。一時的な使用にとどめるよう助言してください。 【(b)が誤り ―― 炭酸ガスは炭酸水素ナトリウム】 直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激するのは、炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤です。ビサコジルではありません。
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ビサコジルは、大腸のうち特に結腸や直腸の粘膜を刺激して、排便を促す成分です。坐剤としても用いられますが、仕組みが異なります。 浣腸薬・坐剤の成分と仕組みを整理しておきましょう。 グリセリン、ソルビトール(注入剤) …… 浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込み、直腸粘膜を刺激する 炭酸水素ナトリウム(坐剤) …… 直腸内で炭酸ガスの微細な気泡を発生して直腸を刺激する。まれにショック ビサコジル(坐剤) …… 結腸や直腸の粘膜を刺激する 【(c)正しい ―― ソルビトールは浸透圧で働く】 ソルビトールは、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して用いられます。記述のとおりです。 グリセリンも同じ仕組みで働きます。この2つは同じ分類として覚えてください。 【(d)が誤り ―― 現れやすいのは高齢者】 グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があります。ここまでは正しい内容です。 誤っているのは後半で、そうした症状は、体力の衰えている高齢者や、心臓に基礎疾患のある人で特に現れやすいとされています。問題文は「体力の充実している人で特に現れやすく、高齢者では現れにくい」としており、正反対です。 体力が衰えている人ほど血圧の変動に弱い、と考えれば自然に導けます。 【グリセリンについてのその他の注意】 グリセリンが配合された浣腸薬については、次の点もあわせて押さえてください。 痔出血の症状がある人 …… 使用前に相談。傷口からグリセリンが血管内に入り、赤血球の破壊(溶血)や腎不全を起こすおそれがある 妊婦又は妊娠していると思われる女性 …… 使用を避ける。流産・早産を誘発するおそれ 激しい腹痛、吐きけ・嘔吐がある場合 …… 急性腹症の可能性があり、使用を避けて受診を勧める 【注入剤の使い方】 実務で説明できるようにしておきましょう。 薬液は人肌程度に温めておく …… 冷たいと不快感を生じる 注入するときはゆっくりと押し込む 注入後はすぐに排便せず、しばらく我慢する 半量等を使用した場合、残量は再利用せずに廃棄する

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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