コレステロール及び高コレステロール改善薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第39問

コレステロール及び高コレステロール改善薬とその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 血液中の高密度リポタンパク質(HDL)が多く、低密度リポタンパク質(LDL)が少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。b ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。c 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とした医薬品である。d ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられる。

正答 (4)
正答は (4)。組み合わせは a 誤、b 正、c 誤、d 正 です。 【(a)が誤り ―― 多い少ないが逆】 正しくは、血液中の低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなります。 問題文はHDLとLDLを入れ替えていますので誤りです。 2つのリポタンパク質の役割は、次のとおりです。 低密度リポタンパク質(LDL) …… コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶ。いわゆる悪玉
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高密度リポタンパク質(HDL) …… 末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へ運ぶ。いわゆる善玉 運ぶ向きを覚えておけば、「末梢組織側に偏る」のがどちらが多いときかを導けます。末梢へ運ぶLDLが多ければ、末梢に溜まるわけです。 なお、脂質異常症の診断基準は次のとおりです。 LDL …… 140mg/dL 以上 HDL …… 40mg/dL 未満 中性脂肪 …… 150mg/dL 以上 【(b)正しい ―― ポリエンホスファチジルコリンの働き】 ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられます。記述のとおりです。 リノール酸も同じ働きをします。この2つはセットで覚えてください。 高コレステロール改善成分を、働く場所で整理しておきましょう。 大豆油不けん化物(ソイステロール) …… 腸管におけるコレステロールの吸収を抑える リノール酸、ポリエンホスファチジルコリン …… 肝臓におけるコレステロールの代謝を促す パンテチン …… LDL等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を高める ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル等) …… コレステロールの生合成抑制と排泄・異化促進、中性脂肪抑制、過酸化脂質分解 ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル) …… 末梢血管における血行を促進 【(c)が誤り ―― 痩身目的の薬ではない】 高コレステロール改善薬は、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではありません。 一般用医薬品の高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として使用されるものです。 「痩せる薬」として求められることがありますが、そうした効果を標榜するものではないという点を、実務でも正しく伝えてください。 また、生活習慣の改善を図りつつ、1〜3か月ほど使用して検査値に改善がみられない場合には、医療機関の受診を勧めるべきとされています。 【(d)正しい ―― ビタミンEの働き】 ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル等)は、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺れ)の緩和等を目的として用いられます。記述のとおりです。 ビタミンEは、末梢血管の血行を促すという働きから、循環器用薬や外用薬、婦人薬、歯槽膿漏薬など、幅広い薬効群に登場します。横断的に覚えておくと得です。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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