交感神経系が活発になっているとき、各臓器・器官(効果器)とその効果器に生じる主な反応との関係の正誤について、正しい組み合…

人体の働きと医薬品 第70問

交感神経系が活発になっているとき、各臓器・器官(効果器)とその効果器に生じる主な反応との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。(効果器) (主な反応)a 目 ― 瞳孔収縮b 膀胱 ― 排尿筋の収縮c 気管、気管支 ― 収縮d 腸 ― 運動亢進

正答 (5)
正答は (5)。a〜d はすべて誤りです。 自律神経系の設問は、交感神経系が活発になる場面(闘争や逃走に備えている状態)を思い浮かべると、暗記に頼らず判断できます。走って逃げるとき、体はどうなっているかを考えてみてください。 【(a)が誤り ―― 瞳孔は「散大」する】 交感神経系が活発になっているとき、目は瞳孔散大となります。瞳孔収縮ではありません。 危険から逃げるときには、より多くの光を取り込んで周囲をよく見る必要がありますので、瞳孔は開きます。 瞳孔収縮は、副交感神経系が活発になっているときの反応です。
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【(b)が誤り ―― 排尿筋は「弛緩」する】 交感神経系が活発になっているとき、膀胱では排尿筋の弛緩(排尿抑制)が起こります。収縮ではありません。 逃げている最中に排尿している場合ではありませんので、排尿は抑えられる、と考えれば導けます。 排尿筋の収縮(排尿促進)は、副交感神経系が活発になっているときの反応です。 【(c)が誤り ―― 気管・気管支は「拡張」する】 交感神経系が活発になっているとき、気管、気管支は拡張します。収縮ではありません。 激しく動くときには多くの酸素が必要ですので、空気の通り道は広がります。 この仕組みを利用しているのが、第3章で学ぶアドレナリン作動成分(メチルエフェドリン塩酸塩等)です。交感神経系を刺激して気管支を拡張させ、呼吸を楽にして咳や喘息の症状を鎮めます。 【(d)が誤り ―― 腸は「運動低下」する】 交感神経系が活発になっているとき、腸は運動低下となります。運動亢進ではありません。 消化は落ち着いているときに行う仕事ですので、緊張しているときには後回しになります。 運動亢進は、副交感神経系が活発になっているときの反応です。 【効果器と反応の一覧】 まとめて確認しておきましょう。試験では表のどこか1つを入れ替えて出題されます。 目 …… 交感神経で瞳孔散大 / 副交感神経で瞳孔収縮 唾液腺 …… 交感神経で少量の粘性の高い唾液を分泌 / 副交感神経で唾液分泌亢進 心臓 …… 交感神経で心拍数増加 / 副交感神経で心拍数減少 末梢血管 …… 交感神経で収縮(血圧上昇) / 副交感神経で拡張(血圧降下) 気管、気管支 …… 交感神経で拡張 / 副交感神経で収縮 胃 …… 交感神経で血管の収縮 / 副交感神経で胃液分泌亢進 腸 …… 交感神経で運動低下 / 副交感神経で運動亢進 肝臓 …… 交感神経でグリコーゲンの分解(ブドウ糖の放出) / 副交感神経でグリコーゲンの合成 皮膚 …… 交感神経で立毛筋収縮 / 副交感神経は分布していない 汗腺 …… 交感神経で発汗亢進 / 副交感神経は分布していない 膀胱 …… 交感神経で排尿筋の弛緩(排尿抑制) / 副交感神経で排尿筋の収縮(排尿促進) なお、汗腺(エクリン腺)を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが放出されます。通常はノルアドレナリンが放出されますので、この例外は必ず覚えてください。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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