腸の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第25問
腸の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a トリメブチンマレイン酸塩は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられるが、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用を示すため、症状が治まったのに漫然と服用すると、腸内環境を悪化させることがある。b ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢、食あたりや水あたりによる下痢の症状に用いることを目的として配合される。c ビスマスを含む成分は、アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがあるため、服用時は飲酒を避ける必要がある。d 木クレオソートは、過剰な腸管の蠕動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用がある。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。a と b が誤りです。
【(a)誤り ―― トリメブチンは腸の運動を調整する成分】
トリメブチンマレイン酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて、運動を調整する成分です。腸の動きが過剰なら抑え、低下していれば促します。
設問の「細菌感染による下痢を鎮める」「腸内細菌に抗菌作用を示す」という記述は、腸内殺菌成分(ベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリン、アクリノール等)の説明です。成分名だけを差し替えた作りになっています。
なお、トリメブチンマレイン酸塩には肝機能障害を生じることがあるため、肝臓病の診断を受けた人は相談することとされています。
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【(b)誤り ―― ロペラミドは食あたり・水あたりに使わない】
ここが引っかけどころです。ロペラミド塩酸塩の適用となるのは、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢です。食あたりや水あたりによる下痢には適用対象ではありません。
理由は明快です。食あたりや水あたりは、細菌やその毒素を体外へ出そうとして起きている下痢です。それを止めてしまうと、原因となるものが腸の中にとどまり、かえって回復を遅らせます。
そのほかロペラミドについては、次の点も押さえておいてください。
15歳未満の小児には適用がない
2〜3日間使用しても症状が改善しないときは服用を中止する
まれにイレウス様症状を生じることがある
中枢神経系を抑制する作用があり、眠気やめまいが現れることがある
【(c)正しい ―― ビスマスとアルコール】
ビスマスを含む成分(次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等)は、アルコールと一緒に摂取されると循環血液中への移行が高まり、精神神経症状を生じるおそれがあります。服用時は飲酒を避けます。
あわせて、1週間以上続けて服用しないこと、胃潰瘍等により腸粘膜が荒れている人では使用を避けることも定められています。
【(d)正しい ―― 木クレオソート】
木クレオソートは、過剰な腸管の蠕動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用があります。歯に使用の場合、局所麻酔作用もあるとされます。なお、医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートで、石炭を原料とする石炭クレオソートは発がん性のおそれがあり、医薬品としては使用できません。
出典:登録販売者試験 令和7年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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