次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマーク…

通関業法 通関業法 第16問

次の記述は、通関業者又は通関士の義務に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、誤っている記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (6)
正答は (6)。誤っている記述はありません。 【この問題の構成】 五つの肢がいずれも条文または政令の内容どおりで、誤りがないという出題です。「正しい記述がない場合には0をマークしなさい」という形式では、こうした全肢正しい問題も出ます。一つでも誤りを見つけたと思ったら、必ず条文の文言に戻って確認する姿勢が要ります。 【各選択肢の検討】 (1) 正しい記述です。第19条は、通関業者(法人である場合にはその役員)および通関士その他の通関業務の従業者は、正当な理由がなくて通関業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、または盗用してはならないと定め、さらに「これらの者がこれらの者でなくなつた後も、同様とする」と続けています。退職後も義務が続くことを明記している点が重要です。漏らす行為だけでなく、自ら利用する「盗用」も禁止の対象である点にも注意してください。
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(2) 正しい記述です。第20条は、通関業者(法人である場合にはその役員)および通関士は、通関業者または通関士の信用または品位を害するような行為をしてはならないと定めています。第19条と異なり、こちらの名あて人には「その他の通関業務の従業者」が含まれていません。第19条と第20条で対象者の範囲が違うことは、そのまま出題材料になります。 (3) 正しい記述です。第22条第1項に基づき通関業者が保存しなければならない通関業務に関する書類については、電磁的記録により保存することが認められています。第38条第1項も、検査の対象となる帳簿書類について、その作成または保存に代えて電磁的記録の作成または保存がされている場合の当該電磁的記録を含むと明記しており、電磁的記録による保存が前提とされていることが読み取れます。 (4) 正しい記述です。第18条の料金の掲示は、依頼者が料金の見通しを立てられるようにするための規定ですから、掲示する料金の額は依頼者にとって分かりやすいものでなければならないとされています。 (5) 正しい記述です。第22条第3項の定期報告書について、通関業法施行令第10条第2項は、法人である通関業者が提出する報告書には、報告期間に係る事業年度の貸借対照表および損益計算書を添付しなければならないと定めています。 【定期報告書まわりの数字】 施行令第10条第1項によれば、報告期間は毎年4月1日から翌年3月31日までの間に終了する事業年度であり、報告書は翌年6月30日までに提出します。帳簿および書類の保存期間は、施行令第8条第3項により、閉鎖の日または作成の日後3年間です。3年という数字は、関税関係の他の保存期間や欠格事由の年数と混同しやすいので、通関業者の帳簿書類は3年と押さえておきましょう。

出典:第57回 通関士試験 通関業法 第16問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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