次の記述は、保税地域に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正し…

関税法等 関税法等 第22問

次の記述は、保税地域に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。

正答 (3)
正答は (3)。 【各選択肢の検討】 (1) 誤りです。関税法第56条第2項は、保税工場の許可を受けた者は、当該保税工場において使用する輸入貨物については、当該貨物を保税工場に入れた日から「三月」までの期間に限り、保税蔵置場の許可を併せて受けているものとみなすと定めています。2年ではありません。なお、保税蔵置場に外国貨物を置くことができる期間が原則2年であることと混同しやすいところです。 (2) 誤りです。関税法第62条の6第1項は、保税展示場の許可の期間の満了等の際に当該保税展示場にある外国貨物については、まず許可を受けた者に対し期間を定めて搬出その他の処置を求めることができるものとし、その期間内に処置がされないときに直ちに関税を徴収すると定めています。いきなり徴収するのではなく、是正の機会を与える二段構えになっています。
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(3) 正しい記述です。関税法第36条第2項は、第30条第1項第2号の規定により税関長が許可した貨物につき内容の点検または改装、仕分けその他の手入れをしようとするときは、あらかじめその旨を税関に届け出なければならないと定めています。保税地域の外に置かれている外国貨物ですから、取扱いの前に税関が把握できるようにしておく必要があるためです。これに対し、指定保税地域では第40条第1項により、これらの行為を届出なしに行うことができます。場所によって扱いが異なる点に注意してください。 (4) 誤りです。関税法第58条は、保税工場において保税作業をしようとする者は、その開始および終了の際、その旨を税関に「届け出」なければならないと定めています。承認ではありません。ただし書により、税関長が取締り上支障がないと認めて通知した場合には、開始の届出を要しないこともあります。 (5) 誤りです。関税法施行令は、帳簿の記載事項として、第32条の規定による見本の一時持出しの許可を受けて外国貨物を持ち出した場合についても、当該貨物の記号、番号、品名および数量、許可に係る期間および持ち出し先ならびに一時持ち出しの年月日を記載すべきものとしています。見本の一時持出しだから記帳しなくてよい、ということはありません。 【届出・承認・許可の使い分け】 本問は、保税地域に関する各手続が届出なのか承認なのか許可なのかを正面から問うています。  保税作業の開始および終了    届出  保税工場外での保税作業     許可  外国貨物の廃棄         届出(あらかじめ)  外国貨物の滅却         承認(あらかじめ)  見本の一時持出し        許可 このように、貨物が失われるかどうか、税関の外に出るかどうかで手続の重さが変わります。丸暗記ではなく、税関がどこまで関与すべき場面かを考えて整理すると定着します。

出典:第57回 通関士試験 関税法等 第22問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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