次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正し…
通関実務 通関実務 第13問
次の記述は、輸出通関に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選び、その番号をマークしなさい。なお、正しい記述がない場合には、「0」をマークしなさい。
- (1)航空機を輸出する場合において、外国における引渡しのため回航されるものについては、その回航のため初めて本邦を出発した後に、その旨を税関に届け出た時が輸出の具体的な時期となる。
- (2)通関業者が輸出申告の前にその輸出貨物の内容を点検して作成した「内容点検確認書」を輸出申告に際し添付したときは、税関長は、当該輸出貨物に係る現品検査を省略することとされている。
- (3)ふ中扱いに係る貨物についての関税法第67条に規定する検査及び輸出の許可は、当該貨物のはしけへの積載が完了する前に行うことができるものとされている。
- (4)輸出の許可後に貨物の価格を変更しようとする場合(数量の変更に伴い価格を変更しようとする場合を除く。)において、輸出申告書に記載した価格が20万円未満であり、かつ、本来輸出申告書に記載すべきであった価格が20万円未満であるときは、税関長は、輸出申告書に記載した貨物の価格の訂正を省略させることができることとされている。
- (5)関税定率法第17条第1項第1号の規定により再輸出免税の適用を受けて輸入された加工材料を輸入後に加工した貨物について、当該加工材料の輸入の許可の日から1年以内に輸出しようとする者は、税関長の承認を受けることにより、その輸出申告の際に、その輸入の許可書又はこれに代わる税関の証明書について税関長への提出を省略することができる。
- (6)正しい記述はない
正答 (4)
正答は (4)。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。航空機を外国における引渡しのため回航する場合の輸出の時期は、その回航のため本邦を出発する時とされています。出発した後に届け出た時を輸出の時期とする取扱いではありません。輸出は内国貨物を外国に向けて送り出すことですから、現に本邦を離れる時点を捉えるのが自然です。
(2) 誤りです。通関業者が作成した内容点検確認書を添付したからといって、税関長が現品の検査を必ず省略するという取扱いにはなっていません。検査を行うかどうかは、貨物の性質や申告の内容などを踏まえて税関長が判断するものであり、書類の添付によって一律に決まるものではありません。「省略することとされている」と断定している点が誤りです。
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(3) 誤りです。ふ中扱い、すなわち貨物をはしけに積み込んだ状態で輸出申告を行う扱いに係る貨物については、関税法第67条の検査および輸出の許可は、当該貨物のはしけへの積載が完了した後に行うこととされています。積載が完了していない段階では、申告に係る貨物の全体を確認することができないからです。
(4) 正しい記述です。輸出の許可後に貨物の価格を変更しようとする場合(数量の変更に伴って価格を変更しようとする場合を除きます。)において、輸出申告書に記載した価格が20万円未満であり、かつ本来記載すべきであった価格も20万円未満であるときは、税関長は輸出申告書に記載した貨物の価格の訂正を省略させることができる取扱いとされています。どちらの価格も20万円未満であれば、貿易統計の作成という観点からも実質的な差が生じないためです。
(5) 誤りです。関税定率法第17条第1項の再輸出免税の適用を受けて輸入された貨物を輸出しようとする場合には、その輸出申告に際して、輸入の許可書またはこれに代わる税関の証明書を提出する必要があります。免税を受けた貨物が確かに再輸出されたことを確認しなければ、免税の前提が確保できないからです。税関長の承認によってこの提出を省略させる仕組みは置かれていません。
【20万円という数字】
輸出入の実務では20万円という区切りがいくつか出てきます。輸出申告書の価格の訂正の省略のほか、経済連携協定に基づく便益を受ける際に締約国原産地証明書等の提出を要しないこととなる課税価格の総額、少額輸出入貨物の簡易な手続などです。それぞれ「何の20万円か」を取り違えないよう、制度名とセットで覚えてください。
出典:第57回 通関士試験 通関実務 第13問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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