次の記述は、関税法第10章に規定する罰則に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマー…

関税法等 関税法等 第15問

次の記述は、関税法第10章に規定する罰則に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。

正答 (1)(3)(5)
正答は、(1)、(3)、(5) の三つです。 【各選択肢の検討】 (1) 正しい記述です。関税法第110条第2項は、通関業者の偽りその他不正の行為により関税を免れることとなった場合における当該行為をした通関業者についても第1項の例によると定めています。依頼を受けて申告する立場にある通関業者が偽った申告をしたのであれば、通関業者自身が処罰の対象になります。 (2) 誤りです。関税法第112条は、第110条第1項の犯罪に係る貨物について、情を知ってこれを有償または無償で取得した者などを処罰の対象としています。関税が納付されていないことを知って取得したのであれば、罰せられることがあります。
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(3) 正しい記述です。関税法第117条第1項は、法人の代表者または法人もしくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人または人の業務または財産について第108条の4から第112条の2までなどに該当する違反行為をしたときは、その行為者を罰するほか、その法人または人に対しても当該各条の罰金刑を科すると定めています。第111条第1項第1号の違反行為もこの対象に含まれます。 (4) 誤りです。関税法第118条第1項は、第108条の4から第111条までの犯罪に係る貨物を没収すると定めていますが、括弧書きで「第110条又は第111条の犯罪に係る貨物にあつては、輸入制限貨物等に限る」としています。輸入制限貨物等は同条第3項に列挙されており、酒類など一定の貨物に限られます。金の地金はこれに当たりませんから、第111条第1項第1号により処罰されたとしても、同条による没収の対象にはなりません。 (5) 正しい記述です。関税法第114条の2第7号は、第23条第1項または第2項の規定に違反して船用品または機用品を積み込んだときについて、1年以下の拘禁刑(令和7年5月までは懲役)または50万円以下の罰金に処すると定めています。 【没収の対象を押さえる】 第118条第1項は、輸出してはならない貨物を輸出する罪や輸入してはならない貨物を輸入する罪に係る貨物については無条件に没収の対象としつつ、ほ脱罪や無許可輸出入罪に係る貨物については輸入制限貨物等に限っています。社会的に危険な貨物と、単に手続を欠いただけの貨物とで扱いを分けている、と理解しておくと迷いません。

出典:第58回 通関士試験 関税法等 第15問(財務省 税関 公表)出典元ページ

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