次の記述は、関税の納税義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。…
関税法等 関税法等 第7問
次の記述は、関税の納税義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。
- (1)コンテナーに関する通関条約の規定により関税及び消費税の免除を受けて輸入されたコンテナーを、再輸出期間内に、貨物の運送の用以外の用途に供するためあらかじめ税関長の承認を受けて譲渡した場合には、その免除を受けた関税及び消費税は徴収されない。
- (2)関税が納期限までに完納されない場合における当該関税の徴収については、当該関税につき担保の提供がある場合を除き、国税徴収の例による。
- (3)関税法第63条の2第1項(保税運送の特例)に規定する特定保税運送に係る外国貨物(輸出の許可を受けた貨物を除く。)が亡失したことにより、その発送の日の翌日から起算して7日以内に運送先に到着しない場合には、当該外国貨物が災害その他やむを得ない事情により亡失したときを除き、当該外国貨物の所有者がその関税を納める義務を負う。
- (4)税関長が、関税法第110条第1項(関税を免れる等の罪)の犯罪に係る貨物(同法第118条第3項に規定する輸入制限貨物等に限る。以下同じ。)をその犯罪に係る犯人以外の者が所有し、かつ、その所有者がその犯罪が行われることをあらかじめ知らないでその犯罪が行われた時から引き続きその犯罪に係る貨物を所有していると認めて、当該犯罪に係る貨物を没収しない場合において、その関税を徴収すべきときは、当該税関長は、その所有者から、直ちにその関税を徴収する。
- (5)関税法第76条第5項(郵便物の輸出入の簡易手続)の規定による税関長から日本郵便株式会社に対する税関職員による検査が終了した旨の通知に係る郵便物であって、輸入されるものが、名宛人に交付される前に滅却された場合には、当該郵便物があらかじめ税関長の承認を受けて滅却されたときを除き、日本郵便株式会社がその関税を納める義務を負う。
正答 (2)(4)(5)
正答は、(2)、(4)、(5) の三つです。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。コンテナーに関する通関条約の規定により関税および消費税の免除を受けて輸入されたコンテナーを、再輸出期間内に貨物の運送の用以外の用途に供するため譲渡した場合には、あらかじめ税関長の承認を受けたとしても、免除を受けた関税および消費税は徴収されます。承認は用途外の使用を適法に行うための手続であって、免税をそのまま維持するためのものではありません。免税は特定の用途に供されることを前提にしているのですから、その前提が崩れれば税を納めるのが筋です。
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(2) 正しい記述です。関税法第11条は、関税が納期限までに完納されない場合(当該関税につき担保の提供がある場合を除く。)などにおける当該関税の徴収については、国税徴収の例によると定めています。担保がある場合はその担保から徴収できるため、括弧書きで除かれています。
(3) 誤りです。関税法第65条第2項は、特定保税運送に係る外国貨物が発送の日の翌日から起算して7日以内に運送先に到着しないときは、「特定保税運送者」から直ちにその関税を徴収すると定めています。貨物の所有者ではありません。なお、同項が準用する同条第1項ただし書により、災害その他やむを得ない事情により亡失した場合等は除かれます。
(4) 正しい記述です。関税法第118条第5項は、同条第1項第1号の規定により犯罪貨物等を没収しない場合において、これについて関税を徴収すべきときは、その関税は直ちにその所有者から徴収すると定めています。没収されれば同条第4項により関税は課されませんが、没収されない以上は貨物が国内に残りますから、所有者から関税を徴収することになります。なお、ただし書により、税関長の指定する期間内に外国貨物として保税地域に入れられた場合には輸入がなかったものとみなされます。
(5) 正しい記述です。関税法第76条の2第1項は、第76条第5項の規定による通知に係る郵便物であって名宛人に交付される前のものが亡失し、または滅却されたときは、日本郵便株式会社から直ちにその関税を徴収すると定めています。ただし書により、災害その他やむを得ない事情により亡失した場合またはあらかじめ税関長の承認を受けて滅却された場合は除かれます。保税地域における貨物の管理者の責任と同じ発想です。
【亡失・滅却の場合の納税義務者】
保税蔵置場にある外国貨物 当該保税蔵置場の許可を受けた者
指定保税地域にある外国貨物 当該貨物を管理する者
保税運送中の外国貨物 運送の承認を受けた者
特定保税運送に係る外国貨物 特定保税運送者
交付前郵便物 日本郵便株式会社
いずれも「その貨物を現に管理すべき立場にある者」が納税義務を負う、という共通の考え方で整理できます。
出典:第59回 通関士試験 関税法等 第7問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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