次の記述は、関税の軽減、免除又は払戻しに関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマーク…
関税法等 関税法等 第13問
次の記述は、関税の軽減、免除又は払戻しに関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選び、その番号をマークしなさい。
- (1)国際的な運動競技会において使用される物品で輸入されるものは、その輸入の許可の日から6月以内に輸出されるものに限り、関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
- (2)特例申告貨物が、輸入の許可後引き続き、保税地域に置かれており、かつ、当該特例申告貨物に係る特例申告書が提出されるまでの間に、災害により滅失した場合においては、当該特例申告書がその提出期限後に提出されたときであっても、関税定率法第10条第4項(変質、損傷等の場合の減税又は戻し税等)の規定により、その関税の全部に相当する額を当該特例申告貨物に課されるべき関税の額から控除することができる。
- (3)本邦から出漁した本邦の船舶によって外国で採捕された水産物及び本邦から出漁した本邦の船舶内において当該水産物に加工し、又はこれを原料として製造して得た製品で、輸入されるものについては、関税定率法第14条の3第1項(外国で採捕された水産物等の減税又は免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
- (4)関税を納付して輸入された貨物で、その輸入の時の性質及び形状が変わっていないものを本邦から輸出する場合には、その輸入の際における税関長への届出の有無にかかわらず、当該貨物がその輸入の許可の日から1年以内に輸出されるものであるときに限り、当該貨物について関税定率法第19条の3第1項(輸入時と同一状態で再輸出される場合の戻し税等)の規定による関税の払戻しを受けることができる。
- (5)赤十字国際機関から日本赤十字社に寄贈された機械であって、日本赤十字社が直接医療用に使用するものと認められるもので、輸入され、その輸入の許可の日から2年以内にその用途以外の用途に供されないものについては、関税定率法第15条第1項(特定用途免税)の規定による関税の免除を受けることができる。
正答 (3)(5)
正答は、(3)、(5) の二つです。
【各選択肢の検討】
(1) 誤りです。関税定率法第17条第1項(再輸出免税)の適用を受けるための輸出の期限は、その輸入の許可の日から1年(税関長が必要と認めるときは、その指定する期間)です。6月ではありません。同項第1号から第11号までに掲げる物品のうち、国際的な運動競技会において使用される物品は第3号に当たり、期間の扱いはほかの物品と共通です。
(2) 誤りです。関税定率法第10条第4項は、特例申告貨物が輸入の許可後引き続き保税地域に置かれている間に災害等により滅失した場合に、その関税額を控除できると定めていますが、これは特例申告書がその提出期限内に提出された場合に限られます。期限後に提出されたときは控除を受けられません。期限を守ることが制度を使う前提になっているという点が、ここで問われています。
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(3) 正しい記述です。関税定率法第14条の3第1項は、本邦から出漁した本邦の船舶によって外国で採捕された水産物、および本邦から出漁した本邦の船舶内でその水産物を原料として製造・加工して得た製品で輸入されるものについて、関税を免除すると定めています。実質的には本邦の生産物と同じであるという考え方によるものです。
(4) 誤りです。関税定率法第19条の3第1項(輸入時と同一状態で再輸出される場合の戻し税)の適用を受けるには、その貨物の輸入の際に、輸出するために輸入するものである旨を税関長に届け出ていることが必要です。「届出の有無にかかわらず」という部分が誤りです。輸入の許可の日から1年以内という期間の要件は正しく書かれています。
(5) 正しい記述です。関税定率法第15条第1項(特定用途免税)は、赤十字国際機関から日本赤十字社に寄贈された機械・器具で、日本赤十字社が直接医療用に使用するものと認められるものについて、関税を免除すると定めています。免除を受けた貨物を、輸入の許可の日から2年以内にその用途以外の用途に供し、またはその用途以外の用途に供するために譲渡したときは、関税が徴収されます。
【期間の数字を並べる】
再輸出免税(第17条) 輸入の許可の日から1年以内に輸出
再輸出減税(第20条) 輸入の許可の日から1年以内に輸出
輸入時と同一状態での再輸出の戻し税(第19条の3)
輸入の許可の日から1年以内に輸出
特定用途免税(第15条) 輸入の許可の日から2年間は
用途外に供さないこと
外交官用貨物等の免税(第16条) 同じく2年間
輸出することが条件のものは1年、用途を守ることが条件のものは2年、という分かれ方をしています。
【届出が要るもの】
第19条の3の戻し税は、輸入の際の届出が要件です。あとから
「実は再輸出するつもりだった」と言っても適用されません。
出典:第59回 通関士試験 関税法等 第13問(財務省 税関 公表)出典元ページ
最終更新日
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