GM計数管式サーベイメータによる測定に関する次の文中の[ ]内に入れるAの語句及びBの数値の組合せとして、適切なものは…
エックス線の測定に関する知識 第25問
GM計数管式サーベイメータによる測定に関する次の文中の[ ]内に入れるAの語句及びBの数値の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。「GM計数管式サーベイメータにより放射線を測定し、490cpsの計数率を得た。GM計数管の[ A ]時間が200µsであるとき、真の計数率は、約[ B ]cpsである。」
- (1)A: 不感 B: 510
- (2)A: 不感 B: 540
- (3)A: 回復 B: 540
- (4)A: 分解 B: 510
- (5)A: 分解 B: 540
正答 (5)
正答は (5)。A=分解、B=540 です。
【数え落としを補正する式】
N = n ÷( 1 − nτ )
N 真の計数率 n 測定された計数率 τ 分解時間
【あてはめる】
n = 490cps
τ = 200µs = 0.0002秒
nτ = 490 × 0.0002 = 0.098
N = 490 ÷( 1 − 0.098 ) = 490 ÷ 0.902
= 約543cps → 約540cps
【なぜ「分解時間」なのか】
三つの時間の区別
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不感時間 放電後、まったく検出できない時間
分解時間 出力波高値が弁別レベルまで回復する時間
回復時間 出力波高値が元の大きさまで回復する時間
→ 不感時間 < 分解時間 < 回復時間
数え落としの補正に使うのは分解時間です。弁別レベルを超えれば計数されるので、そこまで回復すれば数えられるからです。
【不感時間では足りないわけ】
不感時間が過ぎても、波高が弁別レベルに届かなければ数えられません。
だから、実際に数え落としが起こるのは分解時間の間です。
【回復時間では長すぎるわけ】
完全に元の大きさに戻るのを待つ必要はない
弁別レベルさえ超えれば、計数としては拾えます。
【nτの意味】
数えられなかった時間の割合
0.098ですから、約10%の時間は数えられない状態だったことになります。その分を取り戻すために、0.902で割ります。
【補正は必ず大きくなる】
測定値は、真の値より小さく出る
490より小さい選択肢があれば、その時点で除けます。
【単位の換算】
µ(マイクロ) = 10⁻⁶
200µs = 0.0002秒。ここを間違えると、答えがまったく変わります。
【分解時間の目安】
GM計数管 100~200µs程度
比例計数管やシンチレーション検出器は、これよりずっと短いので、数え落としは起こりにくくなります。
出典:エックス線作業主任者 2023年下半期実施分(2024年4月掲載/公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題)出典元ページ
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最終更新日
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