76 歳男性。体重50 kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1 が開始となった。入院時のeGFR は23.9 mL…
薬学実践問題(化学) 第207問
76 歳男性。体重50 kg。高血圧と心不全により入院となり、処方1 が開始となった。入院時のeGFR は23.9 mL/min/1.73 m² であったが、尿量が増加し浮腫も徐々に改善して、状態も安定してきた。1 週間後、便秘に対し処方2 が開始となった。さらに1 週間後、血清カリウム値が5.6 mEq/L と上昇したため、経口ゼリー剤Aを追加した。(処方1 )フロセミド錠40 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)テルミサルタン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ジゴキシン錠0.125 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)エドキサバントシル酸塩水和物錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 7 日分(処方2 )酸化マグネシウム錠330 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分経口ゼリー剤Aの成分の化学的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)水溶性が高い。
- (2)陰イオン性を持つ。
- (3)カリウムイオンを吸着する。
- (4)塩化物イオンを吸着する。
- (5)キレート作用を持つ。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。ポリスチレンスルホン酸塩は、陰イオン性のスルホ基をもつ陽イオン交換樹脂で、腸管内でカリウムイオンを吸着します。
ポリスチレンにスルホ基(-SO₃⁻)が付いた高分子で、結合しているカルシウムイオン(またはナトリウムイオン)を、腸管内のカリウムイオンと交換して便とともに排泄させます。
【ほかの選択肢】
(1) 水に溶けない樹脂で、吸収されずに消化管を通過する 誤り
(4) 陰イオン性の樹脂なので、陽イオンを吸着する。塩化物イオン(陰イオン)は吸着しない 誤り
(5) イオン交換で働き、キレートをつくって金属を捕まえる作用はない 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問207(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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