81 歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1 の薬剤を服用し…

薬学実践問題(化学) 第211問

81 歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1 の薬剤を服用している。(処方1 )グリメピリド口腔内崩壊錠3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1 を中止して処方2 への変更を提案したところ、受け入れられた。(処方2 )オマリグリプチン錠25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)毎週 日曜日 1 日1 回 朝食後 4 日分(投与実日数)処方2 で用いられた薬物は、プロテアーゼであるジペプチジルペプチダーゼ︲4(DPP︲4⎠の基質結合部位に結合して阻害することにより血糖降下作用を示す。この薬物は、以下の図に示したようなDPP︲4 の基質結合部位のアルギニン残基、グルタミン酸残基、フェニルアラニン残基の側鎖とそれぞれ相互作用する官能基をもつ。処方2 の薬物の構造はどれか。1つ選べ。ただし、グアニジノ基は水素結合相互作用におけるプロトン供与体として働く。

薬剤師 2021年(令和3年) 第211問の選択肢の図
正答 (4)
正答は (4)。4 のオマリグリプチンは、Glu とイオン結合する第一級アミノ基、Arg と水素結合する受容体の原子、Phe と相互作用するジフルオロフェニル基をもちます。 4 の構造を DPP-4 の基質結合部位に当てはめると、次のようになります。 第一級アミノ基(プロトン化して陽イオン)→ Glu のカルボキシラートとイオン結合 スルホニル基の酸素やピラゾールの窒素(水素結合の受容体)→ Arg のグアニジノ基と水素結合 ジフルオロフェニル基(芳香環)→ Phe のベンゼン環と π-π 相互作用
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【ほかの選択肢】 (1) グリメピリド(スルホニル尿素薬)。SUR1 に結合してインスリンの分泌を促す 誤り (2) ナテグリニド(速効型インスリン分泌促進薬)。カルボキシ基をもち、塩基性のアミノ基はない 誤り (3) ボグリボース(α-グルコシダーゼ阻害薬)。芳香環をもたない 誤り (5) ブホルミン(ビグアナイド薬)。芳香環をもたない 誤り

出典:第106回 薬剤師国家試験 問211(厚生労働省 公表)出典元ページ

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