30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事にも集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診…

薬学実践問題(生物) 第216問

30 歳男性。2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事にも集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診した。その場で、簡便なアレルギー検査を行うことになった。この検査キットは、抗原抗体反応を利用したクロマトグラフィーの原理を用いている。患者の血液サンプルを用いた約20 分の検査で、ハウスダスト系(ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑)、花粉系(スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ)の計8 種類のアレルゲンに対するアレルギーの有無を判定できる。図の検体(血液)滴下部にこの患者の血液サンプルを滴下して5 分待ち、続いて展開液滴下部にキットの展開液を滴下して15 分待ち、判定部に出現するバンドを確認したところ、下図のように、C(コントロール)以外に1 本のバンドが認められた。採取した患者の血液中に含まれる成分で、このアレルギー検査で測定されたのはどれか。1つ選べ。

薬剤師 2023年(令和5年) 第216問のグラフ
正答 (3)
正答は (3)。このキットは、判定部に固定したアレルゲンに血液中の特異的 IgE が結合するのを見る検査で、スギのバンドからスギ特異的 IgE が測られています。 判定部にはそれぞれのアレルゲンが線状に固定されています。血液を滴下して展開すると、アレルゲンに特異的な IgE がその線に捕まり、標識した抗ヒト IgE 抗体(キット側の試薬)が結合して発色します。この患者ではスギの位置にバンドが出ています。 【ほかの選択肢】 (1) スギ花粉(アレルゲン)はキットの判定部に固定されている試薬側。血液の中で測る成分ではない 誤り
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(2) 抗ヒト IgE 抗体は、発色のためにキットに含まれる試薬。患者の血液の成分ではない 誤り (4) 即時型アレルギー(花粉症)に関わるのは IgE で、この検査は IgG を測らない 誤り (5) IgE の Fc 受容体は肥満細胞などの細胞の表面にあり、この検査で測る成分ではない 誤り

出典:第108回 薬剤師国家試験 問216(厚生労働省 公表)出典元ページ

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