72 歳男性。1 ヶ月前に妻と死別後独居となり、毎日ほとんど食事をとらず、アルコールを多量に摂取していた。ある朝、娘が自…
薬学実践問題(実務) 第230問
72 歳男性。1 ヶ月前に妻と死別後独居となり、毎日ほとんど食事をとらず、アルコールを多量に摂取していた。ある朝、娘が自宅を訪れたところ、意識消失状態で床に倒れていたため、救急車を呼び救急病院に搬送された。診察の結果、ウェルニッケ脳症を疑い、治療を開始した。入院時所見:身長167 cm、体重50 kg、尿量30 mL/h血清クレアチニン値0.65 mg/dL、Na 150 mEq/L、K 4.0 mEq/L入院時に投与するのが適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)高カロリー輸液
- (2)生理食塩水
- (3)5 %ブドウ糖加酢酸リンゲル液
- (4)ビタミンB₁ 製剤
- (5)カリウム製剤
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。脱水と高ナトリウム血症を補う5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液を使い、ウェルニッケ脳症の原因であるビタミンB₁ の欠乏を補います。
Na 150 mEq/L、尿量30 mL/h から、食事や水分がとれず脱水になっていると考えられます。ウェルニッケ脳症ではビタミンB₁ が不足しているので、ブドウ糖を含む輸液はビタミンB₁ と一緒(またはその後)に投与します。
【ほかの選択肢】
(1) 高カロリー輸液をいきなり入れると、ビタミンB₁ の不足が悪化し、リフィーディング症候群も起こしやすい 誤り
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(2) 高ナトリウム血症があるので、Na の多い生理食塩水だけでは適さない 誤り
(5) K 4.0 mEq/L は基準範囲内で、尿量も少ないので、カリウム製剤は必要ない 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問230(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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