85 歳男性、独居。慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため処方1 による治療を受けていた。また、処方1 のアドヒアランスは維…
薬学実践問題(薬理) 第259問
85 歳男性、独居。慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため処方1 による治療を受けていた。また、処方1 のアドヒアランスは維持されていた。しかし、最近、他職種の報告や薬剤師自身の訪問時の確認から、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)が90%を下回る機会が増え、湿性咳嗽などの症状が悪化していた。(処方1 )アンブロキソール塩酸塩徐放錠45 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分ツロブテロールテープ2 mg 1 回1 枚1 日1 回 1 枚貼付 7 日分(全7 枚)患者は、サポートがあれば吸入剤の使用が可能である。また、貼付剤の長期使用によると思われるかぶれが目立つ。処方1 及び前問で提案された薬物のいずれかの作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- (1)シクロオキシゲナーゼを阻害することでトロンボキサンA₂ の生合成を低下させ、気管支平滑筋を弛緩させる。
- (2)グアニル酸シクラーゼを活性化させることでサイクリックGMP(cGMP)を増大させ、気管支平滑筋を弛緩させる。
- (3)アセチルコリンM₃ 受容体を遮断することで、気管支平滑筋の収縮を抑制する。
- (4)アドレナリンβ₂ 受容体を刺激することで、気管支平滑筋を弛緩させる。
- (5)炎症性サイトカイン産生の抑制や抗炎症性タンパク質の誘導により、気道の炎症を抑制する。
正答 (3)(4)
正答は (3)と(4)。ウメクリジニウムは M₃ 受容体を遮断し、インダカテロール・ツロブテロールはβ₂ 受容体を刺激して気管支を広げます。
処方1のアンブロキソールは痰を出しやすくする去痰薬です。前問で提案したウメクリジニウムは長時間作用性の抗コリン薬(LAMA)、インダカテロールは長時間作用性のβ₂ 刺激薬(LABA)です。
【ほかの選択肢】
(1) COX の阻害で気管支を広げる薬は、処方1にも前問にもない 誤り
(2) グアニル酸シクラーゼの活性化は硝酸薬の作用で、前問で提案した薬ではない 誤り
(5) 吸入ステロイドなどの作用で、処方1にも前問で提案した薬にもない 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問259(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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