50 歳男性。5 年前に病院の循環器内科で僧帽弁閉鎖不全症を指摘され、外来で経過観察中であった。2 ヶ月前に歯肉炎のため…
薬学実践問題(病態) 第297問
50 歳男性。5 年前に病院の循環器内科で僧帽弁閉鎖不全症を指摘され、外来で経過観察中であった。2 ヶ月前に歯肉炎のため歯科で処置を行った後、持続性の発熱、全身倦怠感、腰痛及び四肢に点状出血を認めたため、精査目的で入院となった。聴診により心尖部で収縮期雑音が聴取された。また、血液培養によって、Streptococcus salivarius(緑色レンサ球菌の一種)が同定され、薬剤感受性試験を行ったところ、以下のような結果が得られた。抗菌薬 MIC(ppm) 判定ベンジルペニシリン ≦ 0.06 Sensitiveメロぺネム ≦ 0.06 Sensitiveセフトリアキソン ≦ 0.06 Sensitiveレボフロキサシン > 4 Resistantバンコマイシン ≦ 0.25 Sensitiveこの患者の入院時の検査結果として、妥当なのはどれか。2つ選べ。
- (1)心エコー検査で、疣贅(疣腫)が認められる。
- (2)血液検査で、赤血球沈降速度(赤沈、ESR)が遅延している。
- (3)血液検査で、γ︲グロブリン濃度が低下している。
- (4)血液検査で、CRP 値が上昇している。
- (5)冠動脈造影検査で、血管閉塞が認められる。
正答 (1)(4)
正答は (1)と(4)。感染性心内膜炎では、心エコーで弁に疣贅(いぼ状の菌のかたまり)が見え、炎症で CRP が上がります。
弁膜症のある人が歯科の処置で口の中の菌が血液に入り、弁に付いて増えたものです。疣贅の確認は診断の大事な決め手です。疣贅のかけらが流れて細い血管を詰まらせ、手足の点状出血などを起こします。
【ほかの選択肢】
(2) 炎症で赤沈は速くなる(亢進する)。遅延はしない 誤り
(3) 感染が長く続き、γ-グロブリンは増えることが多い 誤り
(5) 冠動脈の閉塞を示す所見はなく、この病態の検査結果として妥当ではない 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問297(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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