成人男性のHIV 感染症患者が、発熱や乾性咳嗽の症状を訴え外来受診した。身体所見として、頭痛、嘔吐などの中枢神経症状はな…
薬学実践問題(実務) 第299問
成人男性のHIV 感染症患者が、発熱や乾性咳嗽の症状を訴え外来受診した。身体所見として、頭痛、嘔吐などの中枢神経症状はなかった。胸部X 線検査で、両側びまん性のすりガラス陰影が認められた。この患者のCD4 陽性リンパ球数は、120/μL であった。なお下図は、感染時からの経過時間とCD4 陽性リンパ球数との関係に、CD4 陽性リンパ球数の減少に伴って発症する日和見感染症を示したものである。この患者の日和見感染症の治療に用いる薬剤として、適切なのはどれか。1つ選べ。
- (1)アシクロビル錠
- (2)アムホテリシンB シロップ
- (3)スピラマイシン錠
- (4)スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合錠
- (5)フルコナゾールカプセル
正答 (4)
正答は (4)。ニューモシスチス肺炎の治療の第一選択は、スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST 合剤)です。
ST 合剤は、葉酸を作る2つの段階を続けて妨げ、ニューモシスチスを抑えます。治療にも予防にも使います。発疹・発熱・血球の減少・高カリウム血症などの副作用に注意します。
【ほかの選択肢】
(1) 単純ヘルペスや帯状疱疹のウイルスに使う 誤り
(2) 消化管のカンジダ症に使う飲み薬 誤り
(3) 妊婦のトキソプラズマ症で、胎児への感染を防ぐのに使う 誤り
(5) カンジダ症やクリプトコッカス症に使う抗真菌薬 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問299(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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