67 歳女性。身長160 cm。10 年前に右乳がんに対し乳房切除術を施行した。術後3 年で骨転移し、経年的に肝、肺にも…

薬学実践問題(病態) 第303問

67 歳女性。身長160 cm。10 年前に右乳がんに対し乳房切除術を施行した。術後3 年で骨転移し、経年的に肝、肺にも転移した。骨転移が見つかってから、全身化学療法を実施し、現在はエリブリンによる七次治療中である。7 日前にエリブリンの5 サイクル目(1 サイクル:day1 とday8 投与、day15 休薬)のday1 の投与を行った。その後、倦怠感の出現、食欲の低下、歩行困難の進行が認められ、本日、入院となった。疼痛の訴えはない。7 日前と本日の体温、体重、主な検査値は下表のとおりである。この患者は、がん悪液質が進行していると考えられた。この患者の病態に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

薬剤師 2021年(令和3年) 第303問の表
正答 (5)
正答は (5)。がん悪液質では、安静時のエネルギー消費は増えることがあっても、体を動かす量が減るため、総エネルギー消費量は減ります。これが誤りです。 がん悪液質は、ふつうの栄養補給では元に戻せない、骨格筋の減少を中心とする複合的な代謝の異常です。がんからの炎症性サイトカインで全身の炎症が続き、食欲の低下、筋肉の分解、体重の減少が進み、日常の活動の力(パフォーマンス・ステータス)が落ちます。 【ほかの選択肢】 (1) 炎症性サイトカインによる全身の炎症を伴う 正しい (2) 糖・脂質・タンパク質の代謝が複合的に乱れる 正しい (3) 骨格筋の量が減るのが中心の変化 正しい (4) 倦怠感や歩行困難が進み、パフォーマンス・ステータスが落ちている 正しい

出典:第106回 薬剤師国家試験 問303(厚生労働省 公表)出典元ページ

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