75 歳男性。PS 1 、HER2 陰性、切除不能進行・再発胃がんに対して一次治療としてカペシタビン+ シスプラチン併用…
薬学実践問題(実務) 第338問
75 歳男性。PS 1 、HER2 陰性、切除不能進行・再発胃がんに対して一次治療としてカペシタビン+ シスプラチン併用療法を施行するも無効であった。二次治療としてイリノテカン単独の化学療法を行うことになった。外来化学療法を受ける患者に対する薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)本剤単独療法の期待される効果について説明を行った。
- (2)薬物の溶解液に高濃度のエタノールが含まれているので車の運転は控えることを指導した。
- (3)UDP︲グルクロン酸転移酵素の遺伝子多型により腎機能障害の発現に違いがあることを説明した。
- (4)本剤単独療法では遅発性副作用のみ報告されているため、副作用の詳細について化学療法施行後に説明した。
- (5)本剤単独療法の重篤な副作用は下痢と骨髄抑制の報告が多いことを説明した。
正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。治療で期待できる効果を説明し、イリノテカンの重い副作用として下痢と骨髄抑制が多いことを伝えます。
イリノテカンは、活性代謝物の SN-38 が働く薬です。投与中から直後に起こる早発性の下痢(コリン作動性)と、数日たって起こる遅発性の下痢があり、遅発性の下痢と好中球減少が重くなることがあります。外来の治療では、下痢が続いたときの止痢薬の使い方や受診の目安を前もって説明します。
【ほかの選択肢】
(2) イリノテカンの注射液は高濃度のエタノールを含まない 誤り
(3) UGT1A1 の遺伝子多型で差が出るのは好中球減少や下痢で、腎機能障害ではない 誤り
(4) 早発性の副作用もあり、副作用の説明は治療を始める前に行う 誤り
出典:第106回 薬剤師国家試験 問338(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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