45 歳男性。体重45 kg。10 年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛解・再燃を繰り返した後、メサラジン1,500…
薬学実践問題(実務) 第254問
45 歳男性。体重45 kg。10 年前に全結腸型潰瘍性大腸炎と診断され、寛解・再燃を繰り返した後、メサラジン1,500 mg/日、アザチオプリン50 mg/日で寛解維持されていた。2 ヶ月前より大腸炎が再燃し、上の処方で効果不十分であったため、以下の処方にて寛解導入することになった。(処方1 )タクロリムスカプセル1 mg 1 回1 カプセル(1 日2 カプセル)1 日2 回 朝夕食後 3 日分(処方2 )アダリムマブ(遺伝子組換え)皮下注80 mg ペン0.8 mL 1 回160 mg2 本(1 回分)薬剤師のこの患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)処方1 の薬剤は血中濃度を測定しながら服用カプセル数を調節します。
- (2)処方1 の薬剤は腎障害が起こりやすいので、尿量の減少などがあれば薬剤師に相談してください。
- (3)処方1 の薬剤は低血糖になりやすいので、異常な空腹感や冷や汗、動悸があるときはすぐに糖分を摂取してください。
- (4)処方2 の薬剤は今回のみの使用で終了します。
- (5)処方2 の薬剤の使用直後に、まれにふらつきや息苦しさを感じることがありますが、しばらく安静にすると自然に治まります。
正答 (1)(2)
正答は (1)と(2)。タクロリムスは血中濃度を測って量を調節する薬で、腎障害が起こりやすいので尿量の減少などに注意します。
潰瘍性大腸炎の寛解導入でのタクロリムスは、トラフ濃度を測りながら量を調節します(はじめの2週間は 10〜15 ng/mL、その後は 5〜10 ng/mL が目安)。副作用に腎障害があり、尿量の減少やむくみに気づいたら相談するよう伝えます。
【ほかの選択肢】
(3) タクロリムスで起こりやすいのは高血糖。のどの渇き・多尿などに注意する 誤り
(4) アダリムマブは初回 160 mg、2週後に 80 mg、その後は2週ごとに続ける 誤り
(5) 使用直後のふらつき・息苦しさはアナフィラキシーなどの重い反応のおそれがあり、すぐ連絡する 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問254(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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