70 歳男性。肺がんによる疼痛があり、以下の処方により、在宅で緩和ケアを行っている。本日、薬剤師が患者宅を訪問し、薬学的…
薬学実践問題(実務) 第248問
70 歳男性。肺がんによる疼痛があり、以下の処方により、在宅で緩和ケアを行っている。本日、薬剤師が患者宅を訪問し、薬学的管理指導を実施した。(処方1 )オキシコドン徐放錠10 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 12 時間毎に服用 14 日分(処方2 )オキシコドン塩酸塩水和物散5 mg 1 回1 包痛いとき20 回分(20 包)(処方3 )ナルデメジントシル酸塩錠0.2 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分患者に痛みに関する聞き取りを行ったところ、「痛みのコントロールは良好だったが、3 日前から同じ時間帯に突然強い痛みが繰り返し起こるようになった」との情報を得た。突然の痛みの頻度を患者に尋ねたところ、「次回のオキシコドン徐放錠を服用する約2 時間前に痛みが出始めることが多く、オキシコドン塩酸塩水和物散の服用回数が5 回以上になっている」との情報を得た。なお、処方薬による副作用の症状は出ていない。薬剤師は、医師に連絡し処方変更の協議を行った。提案すべき内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- (1)オキシコドン塩酸塩水和物散を増量する。
- (2)オキシコドン徐放錠を増量する。
- (3)オキシコドン徐放錠からトラマドール徐放錠へ処方変更する。
- (4)ナルデメジントシル酸塩錠を減量する。
- (5)突出痛の再確認のため、さらに3 日間同量で様子を見る。
正答 (2)
正答は (2)。次の徐放錠の前に痛みが出るのは定時薬の効果切れ(end-of-dose failure)で、定時の徐放錠を増やします。
痛みが毎回、次の服用の約2時間前という決まった時間帯に起こり、レスキュー薬を1日5回以上使っています。これは定時の徐放錠の効き目が次の服用まで続かない状態で、徐放錠の1日量を増やして血中濃度の底上げを図ります。副作用が出ていないことも増量しやすい条件です。
【ほかの選択肢】
(1) レスキュー薬を増やしても、定時薬の効果切れは解決しない 誤り
(3) トラマドールはオキシコドンより弱いオピオイドで、効果が不十分なときの変更先として不適切 誤り
解説の続きをみる続きを閉じる
(4) ナルデメジンはオピオイドによる便秘の薬で、痛みとは関係しない 誤り
(5) すでに3日続き、レスキュー薬も多いので、様子見ではなく対応が必要 誤り
出典:第108回 薬剤師国家試験 問248(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
「薬学実践問題(実務)」のほかの問題
- 2024年(令和6年) 第341問38 歳男性。体重80 kg。数年前より動悸及び息切れを自覚し、最近では歯茎からの出血や
- 2025年(令和7年) 第326問40 歳男性。身長172 cm、体重70 kg。今回、生体腎移植を受けるために入院した。
- 2026年(令和8年) 第297問9 歳男児。身長 136 cm、体重 31 kg。1 年前に咳嗽、喀痰及び呼吸困難を主訴
- 2021年(令和3年) 第267問70 歳男性。体重50 kg。皮膚科を受診して帯状疱疹の診断を受け、処方1の記載された処
- 2022年(令和4年) 第239問10 月14 日(月曜日)に小学校において、50 名の児童が発熱・嘔吐・下痢の症状で欠席
- 2024年(令和6年) 第211問43 歳男性。身長170 cm、体重75 kg。双極性障害で処方1 の薬剤を服用していた
スポンサーリンク

