33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診した。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバ…

薬学実践問題(薬理) 第258問

33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診した。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバセドウ病と診断され、薬局に以下の処方箋を持参した。なお、患者は動悸や振戦がひどくて辛いと話している。検査値等は以下のとおりである。(検査値)脈拍数115 拍/分、遊離サイロキシン(FT₄)4 ng/dL、遊離トリヨードサイロニン(FT₃)10 pg/mL、甲状腺刺激ホルモン(TSH)0.05 μU/mL 以下、TSH 受容体抗体陽性(処方1 )チアマゾール錠5 mg 1 回3 錠(1 日3 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )プロプラノロール塩酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分処方1 及び処方2 のいずれかの薬物の作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。チアマゾールはペルオキシダーゼを阻害して甲状腺ホルモンの合成を抑え、プロプラノロールは β₁ 遮断で動悸を和らげます。 チアマゾールは甲状腺ペルオキシダーゼを阻害し、ヨウ素の有機化とヨードチロシンの縮合を妨げて、サイロキシン(T₄)などの合成を抑えます。すでに貯えられたホルモンには効かないため、効果が出るまで数週間かかります。プロプラノロールは心臓の β₁ 受容体を遮断して頻脈・動悸を、β₂ 受容体の遮断で振戦をすぐに和らげます。 【ほかの選択肢】 (1) トリヨードサイロニンの分解を進める作用はない 誤り (3) TSH 受容体を遮断する薬は使われていない 誤り (5) β₂ 受容体の遮断で甲状腺ホルモンの遊離は抑えられない 誤り

出典:第107回 薬剤師国家試験 問258(厚生労働省 公表)出典元ページ

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