54 歳男性。既往歴なし。咳と嗄声が継続していたが、血痰を認めたため近医を受診した。胸部X 線で右肺腫瘤を指摘され、総合…
薬学実践問題(病態) 第297問
54 歳男性。既往歴なし。咳と嗄声が継続していたが、血痰を認めたため近医を受診した。胸部X 線で右肺腫瘤を指摘され、総合病院呼吸器内科を紹介受診した。精査の結果cT2N3M1b Stage ⅣA の非小細胞肺がん(腺がん)と診断された。パフォーマンスステータス(PS)1 。治療薬選択にあたり、遺伝子検査が実施された。EGFR 遺伝子変異(陰性)、ALK 遺伝子転座(陰性)、ROS1 遺伝子転座(陽性)、BRAF 遺伝子変異(陰性)、PDL︲1 ≧ 50%。患者に喫煙歴はなく、機会飲酒のみ。就学中の子供がいるため、外来通院治療を希望している。この患者の病態及び治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)腫瘍マーカーのPSA が上昇している。
- (2)他臓器への遠隔転移がある。
- (3)子孫に遺伝する変異が検出された。
- (4)子供と一緒に散歩することができる。
- (5)手術による根治が可能である。
正答 (2)(4)
正答は (2)と(4)。M1b は胸の外の遠隔転移があることを示し、PS 1 は軽い家事や散歩などはできる状態です。
TNM 分類の M1 は遠隔転移があることを示し、M1b は胸郭外の1つの臓器への単発の転移を指します。PS 1 は、激しい活動は制限されるものの、歩いたり軽い作業をしたりはできる状態です。
【ほかの選択肢】
(1) PSA は前立腺がんの腫瘍マーカー 誤り
(3) ROS1 融合遺伝子はがん細胞に後から生じた変化で、子孫に遺伝するものではない 誤り
(5) 遠隔転移のある Stage ⅣA で、手術による根治は望めない 誤り
出典:第107回 薬剤師国家試験 問297(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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