62 歳女性。身長153 cm、体重56 kg。動悸及び息切れを自覚し、近医を受診したところ非弁膜症性心房細動と診断され…

薬学実践問題(病態) 第298問

62 歳女性。身長153 cm、体重56 kg。動悸及び息切れを自覚し、近医を受診したところ非弁膜症性心房細動と診断され、以下の処方で治療を開始することになった。患者の検査値等は以下のとおりである。(所見及び検査値)血圧140/86 mmHg、心拍数160 拍/分、脈拍数90 拍/分、AST 23 IU/L、ALT 28 IU/L、eGFR 40 mL/min/1.73 m²(心電図)RR 間隔不規則、P 波消失、f 波出現(処方1 )ワルファリンカリウム錠1 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )ビソプロロールフマル酸塩錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分治療薬の処方意図として、適切なのはどれか。2つ選べ。

正答 (1)(5)
正答は (1)と(5)。ビソプロロールは頻脈を抑える心拍数の調節に、ワルファリンは左心房の血栓による脳塞栓症の予防に使います。 心拍数 160 拍/分に対し脈拍数 90 拍/分で、心房細動による頻脈と脈拍の欠損があります。ビソプロロールは β₁ 遮断で心拍数を落とします(レートコントロール)。心房細動では左心房に血栓ができやすく、それが脳に飛ぶと心原性脳塞栓症になるため、抗凝固薬で防ぎます。 【ほかの選択肢】 (2) 洞調律の維持には Na チャネル遮断薬などの抗不整脈薬を使う 誤り (3) 冠動脈の血栓の予防は、主に抗血小板薬の目的 誤り (4) 左心房の血栓は全身の動脈(主に脳)に飛ぶ。肺塞栓症の予防が目的ではない 誤り

出典:第107回 薬剤師国家試験 問298(厚生労働省 公表)出典元ページ

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