72 歳女性。近医で2 年前に高血圧症及びうつ病と診断され、薬物治療が開始された。1 年前から動作緩慢となり、右上肢と左…
薬学実践問題(実務) 第204問
72 歳女性。近医で2 年前に高血圧症及びうつ病と診断され、薬物治療が開始された。1 年前から動作緩慢となり、右上肢と左下肢に振戦を自覚するようになった。最近、振戦が強くなったため総合病院を受診したところ、パーキンソン病が疑われた。担当医は、パーキンソン病の診断を裏付けるためイオフルパン(¹²³I)注射液によるドパミントランスポーターシンチグラフィーを数週間後に施行することにした。担当医は薬剤師に、検査に関する注意事項の説明を依頼した。薬剤師がお薬手帳を確認したところ、以下の記載があった。(お薬手帳の内容)フルボキサミンマレイン酸塩錠75 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 28 日分イルベサルタン錠100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)トリクロルメチアジド錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分薬剤師が患者にする説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)検査結果に影響を与えるため、検査前24 時間は食事を控えてください。
- (2)トリクロルメチアジド錠は検査結果に影響を与えることがあるので、休薬をするかどうか医師と協議します。
- (3)撮影前後はできるだけ水分摂取を制限し、排尿を避けてください。
- (4)検査薬は検査当日しか使用できないので、確実に検査できる日を予約してください。
- (5)検査薬を注射してから、数時間後に頭部の撮影を実施するので、検査に少し時間がかかります。
正答 (4)(5)
正答は (4)と(5)。イオフルパン注射液は検定日にしか使えないので確実に受けられる日を予約し、注射の数時間後に頭部を撮影します。
¹²³I の半減期は約13時間と短いため、この注射液は放射能の量が決まった検定日時に合わせて届けられ、その日に使います。注射してから3〜6時間後に SPECT で撮影するため、検査には時間がかかります。
【ほかの選択肢】
(1) 食事を控える必要はない 誤り
(2) 検査に影響しうるのは、ドパミントランスポーターなどに作用する薬(一部の抗うつ薬や中枢刺激薬など)。トリクロルメチアジドは当たらない 誤り
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(3) 膀胱の被ばくを減らすため、水分をとってこまめに排尿するよう勧める。制限するのではない 誤り
【ポイント】
この患者が飲んでいるフルボキサミン(SSRI)は、検査への影響を医師と確かめておく候補です。
出典:第109回 薬剤師国家試験 問204(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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